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2022年度の大学講義予定 [出演・講演講師など]

いつしかまた4月となりました。
新年度です。
めぐる季節の中での新生活、今年も無理せずぼちぼちやっていきましょうノ

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というわけで、2022年度の私・佐倉智美の大学講義予定ですが、本年度も引き続き甲南大学の非常勤講師として、ジェンダー論の授業を分担いたします。
担当教員が集まってパネルディスカッション形式で内容を深化する回も通例どおり設定されております。
新型コロナウィルス情勢の推移によっては、ここ2年のようにオンライン遠隔方式を活用した授業となる可能性もありますが、その場合は前年度までの経験値を生かして、ならではの新機軸を出していきたいと思います。

 《シラバス情報》
融合フォーラム[ジェンダー論]後期:木曜3限
第13回「LGBT」と社会・性の多様性を探る(1) 佐倉智美
第14回「LGBT」と社会・性の多様性を探る(2) 佐倉智美
第15回 まとめとディスカッション(北原恵・大谷祐二・佐倉智美・西欣也)


大阪大学のゲスト出講のほうも、昨年度までと同様に1コマ担当することとなっております。
こちらも予定では今年度は教室でのオフライン対面授業が見込まれていますが、状況次第でオンラインになる可能性は残っています。
むろん内容は、例年の用いられてきた教科書( https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2015-04-03_newGSosakauniv )の執筆担当章(第7章)を基本にした、2022年度バージョンになります。

 《シラバス情報》
[社会]『ジェンダーと社会』
 春~夏学期:水曜2限
11:【 「性別」は「女と男」ではない ~多様な性の混沌を捕捉する 】


  


ちなみに「教科書」としての指定は公式にはしておりませんが、佐倉智美最新刊性別解体新書 ~身体、ジェンダー、好きの多様性は、必然的にいずこの講義にあっても最新バージョン授業のベースとなりますから、予算がつくなら伊達と酔狂で買っておくのもアリかも!?


あと、広島大学総合科学部での授業(後期セメスター:[10:30~12:00]時限『学問とジェンダー』)にも1コマのゲスト出講が予定されていますが、こちらは一般向けの公開講座も兼ねるということなので、その詳細が出た時点で、このブログでも独立した記事でご案内したいと思います。


◇◇
(2022/07/08)
大阪大学のゲスト出講、無事に先月末に対面オフラインでおこなうことができました。
例年と同様1コマにいろいろ詰め込む形ではありますが、なんとか用意した分は語りきることができました。
受講生のリアクションペーパーの記述などを見ると、やはり「人の心や身体に原初的に[男女]があるのではなく、人と人との間に社会的な関係性に付随して生ずるエフェクトのひとつが[性別]」「親密感情を[異性][同性][友情][恋愛]と切り分ける習慣も社会で卓越的な解釈コードにすぎず、親密欲求はもっと複層的で多面的、すなわち好きの多様性」あたりがツボなようですね。
そのうえで、「ジェンダー問題を《男女の対立》で捉えるのは違う(男性を優位に置こうとする構造のもとでのジェンダー規範あれこれによって、みんながしんどい)」「理想をしっかり見据えて中長期的な目標を構想することと、短期的には今まさに起きている諸問題へ実情にコミットした現実的な対処も必要なことを、車の両輪として取り組むことが重要」なども響いたようです。
みなさん、お疲れさまでした。

◇◇
(2023/02/04)
甲南大学での[ジェンダー論]も、後期授業は無事に終了し、期末レポートなども出揃いました。受講生の皆さん、お疲れさま。
授業内容に対する受け止めのツボは、やはり上記の大阪大学でのリアクションと共通するところが大きかったですね。
また、単なる「LGBTの基礎知識」的な内容はほぼ割愛して、深く濃いところを掘り下げた結果、授業後のコメントなどで、(「自分はLGBTではなく普通だけど…」ではなく)自分自身の「セクシュアリティをめぐる普通」に当てはまらない部分に思いを致した当事者性の高い記述も多数得られて、なかなか[多様性]の授業としては一定の到達点をクリアできたと思われます。
昨今の学生世代は、性の多様性はもはやあたりまえだし、自身の対人関係にあっても「好きの多様性」をベースにして捉えたほうがしっくりくる……そういうリアリティを持っている度合いが、年年歳歳 高まっているようにも感じられますね。

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