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「LGBT」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論、「アニメとジェンダー」など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などは当ブログ内にまとめてあります

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年頭のご挨拶@2024 [プチお知らせ/日々の小ネタ]

例によって今年も慌ただしく年末年始を過ごすうちに、いつのまにか1月下旬。

今年は年頭から「…ったく災害にも事故にも正月休みはないんやな;」という展開でしたが、以降は平穏な1年であってほしいものです。

ということで皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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 冬晴れの大阪、淀川河川敷から


◇◇

◇◇



はや2023年です [プチお知らせ/日々の小ネタ]

いつしか日付は、新しい年となって2023年、その1月ももう終わろうかとしています。

遅ればせながら、みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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 ※冬晴れの青空


ちなみに、次の新刊の構想などはいろいろ思いついたものをツイッターで語ったりはしておりますが、当面の間は2021年刊『性別解体新書 ~身体、ジェンダー、好きの多様性』が[最新刊]の地位を守りそうです。
未読の方がおられましたら、ゼヒ手にとってみてくださいノ

 

◇◇

◇◇


広島・西条の酒蔵通りがエモい! [プチお知らせ/日々の小ネタ]

さて前述のとおり先日は広島大学の授業にゲストで1コマ出講してきたのですが、この広島大学のキャンパスがある東広島市の西条地区は酒造の町としても知られています。
というかじつは西条こそ、京都の伏見や兵庫県の灘と並ぶ「日本三大銘醸地」なのだそうです。
しこうして、JR西条駅からほど近いところには複数の蔵元が集まった歴史と伝統を感じさせる一角があり、「酒蔵通り」と呼ばれているのだとか。

 → 詳しくは[東広島市観光情報サイト]にて
  https://www.hh-kanko.ne.jp/index.html


なので、せっかくの機会。
前泊で現地入りした前日の夕刻、この「酒蔵通り」あたりを散策して、培われた文化の香りを探訪してみることにしました。


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このように、古くからある道沿いに由緒ありそうな建物が並んでいます。

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名酒「賀茂泉」の醸造所ということでしょうか。

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翌日の皆既月食を控えて、この日も満ちた月が東の空に昇ります。

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こちらは「賀茂鶴」の酒蔵なようです。

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こんな ちょい飲みの横丁も設けられています。

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西条の銘酒、勢ぞろい!

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そうこうするうちにJR西条駅に日が暮れてきました。
よく見ると駅前ロータリーの停まっているタクシーのラッピングに「酒都・西条」とあります。

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かくして西条の空は秋色の夕焼けに染まるのでした。

◇◇

◇☆◇


高槻とアイドルマスター [プチお知らせ/日々の小ネタ]

大阪府高槻市と『アイドルマスター』といえば、市内にある飲食店チェーンである「やよい軒」の支店へ、アイドルマスターシリーズに登場するアイドルのひとりである「高槻やよい」の誕生日にファンが自主的に集まり盛り上がる……ということで従来より知られていました。

すなわちこれは、あくまでも名前の偶然の一致に基づいた連関だったわけですが、なんとこのたび、高槻市観光協会が正式に高槻やよいを市の観光大使に任命という運びになったようです。

高槻市内には弥生時代の遺跡もあったりするのでちょうどよいという声は、予てから挙がっていたらしく、今般ついに実現したということでしょうか。

すでに観光案内所ではオリジナルグッズの販売などもあり、今後はイベントなどでも活躍ということでファンからは大いに注目されているようです。

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 ※高槻市のキャラクター「はにたん」と並んで「高槻やよい」のパネルが観光案内所に設置されたりノ
(ちなみに「はにたん」は性別不詳という公式設定です)


……ということでワタクシ・佐倉智美がかかわっている高槻市を地盤としているNPO法人・SEANの公式サイトの最新トピックスのコーナーで、またまた執筆の当番回がちょうど回ってきたので、今般の件を切り口にして自分とアイドルのかかわりにまつわるあれこれをまとめてみました。

 → NPO法人SEAN公式サイト/SEAN最新トピックス
  http://npo-sean.org/sean-topics/
   (2022.02.04付)
◇◇

今回も「執筆」として当ブログの当該コーナーに掲載するほどのものではないので「プチお知らせ/日々の小ネタ」扱いでのご報告という形になりますが、以下に全文を再掲しておきます。
ご笑覧ください。


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「卒業論文を書き直したい」

高槻市の観光大使に「高槻やよい」が就任したという発表が、ちょうど先日ありました。「高槻やよい」は、メディアミックス展開されているコンテンツ「アイドルマスター」シリーズに登場するキャラクターです。従前より「高槻」「やよい」という名前つながりで高槻市駅前のやよい軒にはファンが立ち寄るなどの縁があり、また安満遺跡公園は弥生時代の遺構にあるということも重なり、このたび正式にコラボレーションが実現したということです。今後いろいろなイベントもあることでしょう(※1)。SEANとしても地元の動向を見守っていきたいところですね。
今日の女性アイドルものコンテンツは「アイドルマスター」に限らず「ラブライブ」「アイカツ」シリーズなどに共通して次のようなところがジェンダーの観点からも優れていると言えます(※2)。1として自立した女性キャラの主体性が存分に発揮されている。2として女性ホモソーシャルな親密圏が肯定的に描かれている。3は女性によるリーダーシップのロールモデルを示すものとなっている。4がありのままの受容と自己肯定の物語でもある。そして5には男性ホモソーシャル公的領域の権力構造に対峙するストーリーをとることでジェンダー体制を撹乱するメッセージとして機能している。
以上のような特徴を持つコンテンツが今日において幅広く人気というのは、因習的なジェンダーイメージが覆されていくうえで、確実に意義あることでしょう。むろん、女性アイドル表象が男性目線の性的消費を招くというような側面を問題視する意見も大切です。でもそれだけでアイドルを全否定するのは木を見て森を見ず。
そして、です。「アイドル」が上記のような特性を有した、その嚆矢はと言えば、じつは1980年代に一世を風靡した「おニャン子クラブ」なのではないでしょうか? そのあたり詳述する紙幅はないですが、当時大学で社会学を専攻していた私がゼミの時間の議論などにおいておニャン子クラブブームについて熱く語っていた、そのモチベーションは今にして思うと上述のようなジェンダー観点からの画期的さを無意識のうちに感じ取っていたがゆえだったのです。
しかし当時の私は男子学生。おニャン子クラブへの興味関心は、不真面目なものと受け取られてしまい、結局のところ卒業論文のテーマは他の無難なところへ落ち着けざるを得ませんでした。そこを顧みるに、このことは私の若き学徒時代に対する大きなルサンチマンでもあります。うぅ~む、できることなら現在の視点を持ったままあの頃に戻り卒論を書き直してみたい!(※3) そんなふうにも痛感される今日このごろです。
(理事 佐倉智美)


※1:高槻観光協会公式サイトでも案内が出ています
([たかつき観光大使に……アイドルマスター「高槻やよい」さんが就任]
 https://www.takatsuki-kankou.org/info/2216/

※2:詳細は拙ブログ・佐倉智美のジェンダーあるある研究ノートの「ラブライブとガルパンをフェミニズムが評価すべき5つの理由」も参照
https://stream-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2016-04-09_GP-LoLv-5

※3:ちなみに昨年に上梓した『性別解体新書』の内容は事実上の博士論文に相当すると言えるかも!?
(佐倉智美『性別解体新書 ~身体、ジェンダー、好きの多様性』2021 現代書館/税別2500円 好評発売中! https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/auth_RestrD-2021

 


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※無料パンフレットも制作されています


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※コトの発端であったやよい軒の高槻店も連携しているようですね


◇◇

◇◇


2022年もヨロシクであります [プチお知らせ/日々の小ネタ]

気がつくと、はや1月も終わろうかという日付。
西暦で言うところの2022年、令和もはや4年の、その新年のご挨拶も、すっかりしそびれたままになった形です。

今さらではありますが、皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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 ※初詣で見上げた新年の晴れた空ノ


ちなみに、長年この位置の「新年のご挨拶」記事にて言及していた「今年こそ新刊を…」については、昨年2021年に『性別解体新書』がついに上梓されましたので、今年はようやく解放された形です。
……やれやれノ
え゛っ、「プリキュアとジェンダー」本!?

 

◇◇

◇◇


必見!うだつが上がる町並 [プチお知らせ/日々の小ネタ]

さて、高知での講演の仕事に合わせて四国内の課題もクリアしていくぞシリーズ、前記事までのとおり、結城友奈聖地巡礼四国カルスト、もちろん仕事も完遂しました。

一夜明けて、愛媛県のとある街並みの北側などには、晴れた朝の日差しに照らされて穏やかに広がる瀬戸内海の淡い青も優しく広がっています。

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……なのであとは帰るだけっちゃーそうなんですが、じつはあともうひとつ、帰路のついでに寄りたいポイントがあるのです。

それが標題のうだつが上がる町並」というわけです。


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徳島自動車道の「美馬」や「脇町」といったインターチェンジを最寄りとして、それはあります。
(「徳島自動車道を走って淡路島経由で帰るコース選択は今回が初めてやし楽しみノ」などと思いつつ、「NEXCO西日本 高速道路ガイドマップ中国四国版」を広げて、ルートを確認しています)


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てことで大いなる清流・吉野川に沿って旅程を進めましょう。


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そうして前述のように「美馬」もしくは「脇町」インターチェンジを降りた県道12号線沿い、「道の駅 藍ランドうだつ」にクルマを止めると、この情趣あふれる古い町並みにアクセスできるのです。

これぞ徳島県美馬市、脇町地区の「うだつが上がる町並」なのです。


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道の駅の駐車場からは、上手いことアプローチが工夫されています。


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そしてこの2階から突き出した袖壁、ズバリこれこそが「うだつ」、漢字で書くと「卯建」に他なりません。


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このように説明のボードも立っています。

すなわち、元々は防火目的の実用的な工夫で設えられていたものの、明治以降は富の象徴としての装飾の意味合いが増したことで、この「うだつ」を設備できないことを揶揄する表現としての「うだつが上がらない」が生まれ、やがて慣用句にもなっていったということなんですね。


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ということで、いっぱい「うだつが上が」っています。


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町立図書館の建物にも、この卯建を備えた家屋が利用されていたのですね。
こういう、伝統と近代の融和、これもまた良いですねぇ。

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 (画像はイメージです。出典:いらすとや)◇◇

とはいえこの脇町地区、わりと上手いこと観光スポットとしてがんばっている感じではあるですが、そうなるといささか商業的に俗化した気配が出てしまうのは痛し痒し;

古い町並みの独特の情趣がアピールポイントなのに、アピールが成功することでソレが減退してしまうというのは、このタイプの観光地の宿命的な課題かもしれません。

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 (画像はイメージです。出典:いらすとや)◇◇

……ただ、
そうした点をお嘆きのアナタ!

そんなアナタにオススメの穴場があるのです。
すぐ近くに!!


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それがこの、つるぎ町の貞光地区
徳島自動車道の美馬インターチェンジを降りて、ひょいひょいと吉野川に架かる橋を渡ると着きます。

しかも見てください。
こちらの「うだつ」、ご覧のように2段になっています。

そう、世にも珍しい二層式卯建!


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そんな「二層うだつ」の家屋で現役の商店が営業中というのも、なかなかエモいことではないでしょうか。

余談ながら、この道路、そもそもは剣山へ通じる街道という由緒だったりしますね。


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なので「まちなみ交流館」の建物も、立派な二層卯建になっています。

この「まちなみ交流館」は、館内にもいろいろ展示があり、またトイレ休憩にも対応しています。
また、この手前のスペース、じつは観光客がクルマを止めてもよい正式な駐車スペースらしいです(この奥にも数台分ありました)。

……ワタシもそのあたりちょっと下調べの詰めが甘かったのですが、できれば出発前にもうちょとネットを検索するか、さもなくば「道の駅 貞光ゆうゆう館」に立ち寄って情報収集しておけばよかったかも;

 → つるぎ町 公式サイト 観光案内ページ
  https://www.town.tokushima-tsurugi.lg.jp/docs/3457.html

 → つるぎええとこ.com 道の駅 貞光ゆうゆう館 案内ページ
  https://www.tsurugi-eetoko.com/kannai

◇◇
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でもって、その「まちなみ交流館」が佇む奥、そこに「旧永井家庄屋屋敷」があります。
これがまた良いのです。


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背後の山も借景にした、かつての庄屋屋敷、全体から独特の情趣が立ちのぼっています。


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内部も丁寧に保全され、キレイな状態ですね。


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庭も手入れが行き届いています。


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蔵もあります
(写真右端には井戸もちょっとだけ写ってるんですが…)。


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蔵の中を改装して、こうした往年の雛人形等々の展示もされたりしています。


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「まちなみ交流館」から街道を200メートルほど南に行くと、こちら「織本屋」も公開されています。
かつての商家跡がきちんと保全されているもので、これもまた趣深いです。

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………というような次第なので、このつるぎ町貞光地区の二層うだつ界隈は必見なのです。

今のところ「旧永井家庄屋屋敷」も「織本屋」も入場無料という出血大サービスなのに、しかし観光客の大勢は脇町のほうへ行っただけで満足してしまうっぽい。
なんともったいない!!

むろん、あんまり観光客が押しかけるようになって、この穴場感が失われるのも本末転倒ではありますが、現況、やはりもう少し多くの人々から注目されてほしい。
そう思えてなりません。

ですから、徳島自動車道の美馬インターチェンジを降りたならば、ゼヒともこのつるぎ町貞光地区へと足を運んでみてほしい、と、この記事を読んだ皆さんには切に望みたいです。

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そんなこんなで、仕事に合わせていろいろと立ち回った今回の四国行脚もようやく終わろうとしています。
吉野川の優しい流れに見送られた先には、大鳴門橋や明石海峡大橋を含む家路が待っているのでした。

ありがとう四国!

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