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「LGBT」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論、「アニメとジェンダー」など、ご要望に合わせて対応いたします。
※これまでの実績などは当ブログ内にまとめてあります
『性別解体新書』2021年刊行 [執筆・著書]
~身体、ジェンダー、好きの多様性』
価格 2500円+税
ISBN 978-4-7684-5907-2
ワタクシ佐倉智美が2010年代を費やして執筆に取り組んだ大作。
ひとつに、
自身のホルモン~性別適合手術の体験から得られた知見を活用しながら(身体そのものがズバリ性別なのではなく)身体がいかなる機序でジェンダーの構築にかかわっているのかを考察しています。
それを受け、ふたつに
一般に性の多様性の説明の際にも用いられる「身体の性別」「心の性別」「性的指向」とされるものが、じつのところどのようなものなのかを検分し、いかに「それは性別ではない」「そこに性別はない」かを論証しています。
そして、
そうした記述をつうじて、私たちが「性別」だと認識している社会的事象の内実を(杉田玄白の解体新書が人体の内部を明らかにしたように)詳らかにし、以てこの社会でいまだ卓越的な男女二元的な性別概念まで解体してしまいたいという方向で編まれた本ですノ
…さぁ!
解体ショーのはじまりだ!!
§目次§
1:本書の趣旨と構成
2:身体にフォーカスする意義
1:ホルモンで何が起こったか
2:身体的性別違和とは何なのだろう
3:感じない男とポルノを読む女の間の性的ファンタジー
4:美容整形とどこが違うのか
1:性別適合手術の実相
2:身体変化をめぐる「身体性とジェンダー」
3:性感と身体的セクシュアリティ
4:「性別」にとって「身体」とは何か
1:身体もまたジェンダーに含まれる
2:心の性別は人と人との間にある
3:性的指向よりも「好きの多様性」
版元・現代書館の公式サイトでも
我が娘・満咲も大活躍!?
「性別二元制と異性愛主義にずっと感じてきたモヤモヤを
ホルモンや性別適合手術の体験を活かし
社会学の知見からあれこれ考察してみたら
結局は《身体の性別》も《心の性別》も《性的指向》も
全部まとめてぜんぜん性別ではなかった話」
は、
もしもタイトルで内容を全部説明しちゃうような昨今のライトノベルによくあるメソッドでつけていたらこういう題名になっていたよねw……
と、一時期ワタクシがネタで嘯いていたフレーズが、ひょんなことからココに採用されたものだったりします;
これは便利!? 佐倉智美自伝的既刊の時系列案内 [執筆・著書]
「というわけで、この機会に、
これまでの著書の中の自伝的な内容についての
時系列的な順番を整理してみてはどうでしょう?」
「ナイスアイデア!! ここまでの著書の中身の
時間的な順序は以下のようになります」
「女が少年だったころ」作品社
↓
「女子高生になれなかった少年」青弓社
↓
↓ (この間の空白期間のエピソードが脚色されて
↓ 小説『M教師学園』に反映されていると
↓ いうウワサの真偽のほどははたして…!?)
↓
「明るいトランスジェンダー生活」トランスビュー
の[前夜]のところ
↓
「性同一性障害はオモシロイ」現代書館
↓
「明るいトランスジェンダー生活」トランスビュー
の[前夜]以降、第1章~
「『明るいトランスジェンダー生活』の途中に
『性同一性障害はオモシロイ』がはさまる格好ってのは
……両方買えって?」
「うーん(^o^;)」
いよいよ小説出版!『M教師学園』 [執筆・著書]
あの、かつて発行していた有料メールマガジンに連載され、そのアブナイ描写(!?)ゆえに掲載号が迷惑メールに分類されてしまう“事件”も起きた、小説『M教師学園』が、書籍として出版の運びとなりました。
なおペンネームは、従来のノンフィクション系既刊と揃えて【 佐倉智美 】となっています。
([桃山ミユキ]名義の書籍デビューは見合わせました)
また書籍化にあたって「アブナイ描写」はかなり毒抜きしました(^^ゞ
(同じモノを読んでもwebと紙では印象がちがってくるのに合わせて)
というわけで、2009年6月刊行(^o^;)ノ
佐倉智美『M教師学園』
作品社より税別1600円
ISBN-10: 4861822394
ISBN-13: 978-4861822391
アマゾンでも↓好評(?)販売中!
→M教師学園[amazon.co.jp]
※「アブナイ描写」についての、「あとがき」での解説は↓こちら↓
むろんこれらは単に物語を盛り上げるために過激な内容に走ったということではなく、いちおうは作品としての意味があるつもりである。
男性として持て余すほど抱えてしまう性の衝動と、異性愛的な規範の中で喚起され続けるその欲望の満たし方。結果として招来してしまう女性との不均衡な関係性。さらにはこれらと表裏一体である、男として要求される社会的な役割が、個々の男性に対して抑圧的に生きづらさを生じさせている社会構造。
つまり、そうしたものを教師という職業を通じて、ついでに現代の教育問題などもからめながら描ければイイな……という企図であった。
その先にはまた必然的に、男女二元的な性別制度や異性愛およびモノガミー規準にとらわれない、もっとしなやかでオープンな性的関係性も展望される。明示的であってもなくてもいわゆるセクシュアルマイノリティとおぼしき登場人物が複数いるのはそのためでもある。(中略)
このあたりが――、これまで性同一性障害の社会学的アプローチによる論考や自伝的ノンフィクションなどを中心に著作を重ねてきた佐倉智美が、なぜ今度は小説なのか? しかもこんなある意味ありがちなモチーフで? そんな疑問の解答になっているのではないかと思う。
まぁ小説の読み方に「正解」はないので、なにはさておきオモシロく読んでいただければ、それでいいんですケドね。
※メールマガジン連載時の作品紹介webページでの解説内容は↓こちら↓
――M教師のMとは「問題」の頭文字。
指導力不足や不適切行動などをともなうさまざまな問題教師たちを指す隠語である――。
この小説は、作者のかつての高校講師時代の体験をもとに、
ジェンダーやセクシュアリティにかんする呪縛に起因する現代の男たちの心の闇を、
教師という職業を通じてあぶり出す物語である。
□□主要登場人物相関図□□
◎最初の年度◎
┌────────────┬──────────┐
│ 百合靖彦【主人公】 ├──┐ 【元生徒】 │
└─────┬──────┴┐ │ 須本彩頼 │
┌───────┤ 垣上碧集 ├┐└──────┬┘
│ 岡部知則 │ 嶋塚由梨 ││ 橋口鈴音 │
│ 椀田恭太郎 │ 柳井芽美 ││ 在国寺京花 │
│ 中本佑輔 │ 堀切麻里子 ││ 野俣康子 │
│ 【第二職員室】 ││ 【生徒】 │
└───────────────┘└───────┘
◎2年目の年度◎
┌────────────┐ ┌─────┐
│ 百合靖彦【主人公】 ├─┘【生徒】 │
└─────┬──────┴┐ 杉原千秋 │
┌───────┤ 垣上碧集 │ 棚畑稔璃 │
│ 井坪周一郎 │ 嶋塚由梨 ├┐ └┐
│ 中本佑輔 │ 柳井芽美 ││ 【元生徒】│
│ 轟木豪男 │ 堀切麻里子 ││ 在国寺京花│
│ 【第二職員室】 ││ 橋口鈴音│
└───────────────┘└──────┘
□□あらすじ□□
教員採用試験合格をめざしながら高校の非常勤講師を続ける百合靖彦の4年目からの勤務校は私立・安治川女子高校。
女子校ならではのノリの生徒たちや、第二職員室の若い講師仲間とすごす日々は、相応に楽しく充実しているものの、将来の不安や、教頭との確執、あるいはよりよい教育の追求など、課題も少なくない。
そしてそんな靖彦にはまた、男としての欲望からくる葛藤も……。
『性同一性障害の社会学』2006年刊行 [執筆・著書]
「性同一性障害の社会学」
大阪大学での研究をもとに、セクシュアルマイノリティをめぐる国内状況を考察。
現代書館 2006年 ISBN 4-7684-6921-3 本体価格1800円
→出版社紹介ページhttp://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN4-7684-6921-3.htm
表紙のデザインは、なんとな~くレインボー!?(^o^)丿
大阪大学での修士論文を中心に、ジェンダー・セクシュアリティに関する各種論考を収録。
今まででもっともアカデミックな内容!?…のはずなのですが、なぜか帯のキャッチコピーは「オチンチン…」!(^o^;)
【 目 次 】(抜粋)
第1章 トランスジェンダーの現状
第2章 ジェンダー秩序・ジェンダー体制とトランスジェンダー
トランジション以前における社会との不調和
トランジション進行後の社会との齟齬
第3章 トランスジェンダーをめぐる言説と疑問
「トランスジェンダーはまちがった身体で生まれてきた」?
「戸籍上の性別は、ぜひ変更されなければならない」?
第4章 トランスジェンダーから見えてくるジェンダー
パスの可否はなぜ重要/「人間=男観」パラドックス
ホモソーシャルの閉鎖性
[性同一性障害]にジェンダーセクシュアリティ視点を
→2006年7月2日の朝日新聞 書評面で、
香山リカさんによる書評が掲載されました
『明るいトランスジェンダー生活』2004年刊行 [執筆・著書]
「明るいトランスジェンダー生活」
性別を変えた後に訪れる身体や書類の性別に起因する大ピンチを、知恵と勇気で越える物語!?
トランスビュー 2004年 ISBN4-901510-27-4 本体価格1800円
→出版社紹介ページ http://www.transview.co.jp/27/top.htm
「女子高生になれなかった少年」のラストから数年後の世界から始まる、自伝的ノンフィクションの総決算。
男性として生きた最後の日々の葛藤や、女性として暮らしはじめてからの様々なエピソードと、ソコに秘められた各種ノウハウ(裏ワザ!?)を大公開。
それはまさに“34歳からの生まれ変わり”(^^ゞ
クライマックスは大阪大学に入学するあの2003年春!
第0章(前夜)・崩壊する時代―男として生きた最後の日々
第1章・再生へのスタートライン
第2章・きっと忘れない
第3章・新世紀の挑戦
第4章・佐倉先生の謎
第5章・制度という名の障壁をこえる
第6章・女子大生になる日
オンライン書店「bk1」での直リンク → http://www.bk1.co.jp/product/02492282/
『女子高生になれなかった少年』2003年刊行 [執筆・著書]
「女子高生になれなかった少年―ある性同一性障害者の青春時代」
葛藤の背後に性別違和が横たわる、高校・大学時代の青春ストーリー
青弓社 2003年 ISBN4-7872-3225-8 本体価格1600円
→出版社紹介ページ http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-3225-0
「女が少年だったころ」の続編は、擬似小説スタイルのノンフィクション。
入学しなおした共学校・岩船高校での、新しい恋の悩みとやっぱり性別をめぐる周囲とのトラブル。
そして、進学した六麓大学でも“男社会”に馴染めない不調和と、いよいよ迫る就職活動での男子社員扱い。
……「性同一性障害」ならではの葛藤を背景に各種エピソードが展開する、1980年代青春物語!
第1章・田園の青春
第2章・田園の憂鬱
第3章・卒業への田園
第4章・思い出の神戸
第5章・春風になる
青弓社サイト「原稿の余白に」のコーナーには“あとがき”も
→ http://www.seikyusha.co.jp/wp/rennsai/yohakuni/blank27.html
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§電子書籍版あります!§(2014/06/28)
本作『女子高生になれなかった少年』につきましては、時代に対応し出版社サイドで公式に電子書籍化され 2014年3月より電子書籍版がリリースされています。
「公式」の諸般の制約で価格は紙の書籍と同額ですが、手っ取り早く手持ちの携帯端末でラクラク読めるメリットは大きいです。適宜、ご都合に合うほうをご利用ください。
複数の電子書籍サービスにて取扱中!
【 eBookJapan 】
→ http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/218616.html
【 honto 電子書籍ストア 】
→ http://honto.jp/ebook/pd_26113066.html
【 セブンネットショッピング 】
→ http://www.7netshopping.jp/dgbooks/detail/-/accd/5110143584/subno/1/pg_from/rcmd_detail
【 Yahoo! JAPAN ブックストア 】
→ http://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-259443/
※誠に残念ながら現時点では Amazon での Kindle 版がございませんので、小説『1999年の子どもたち』と同一のアプリでの一元管理はできない状況です。
あしからずご了承ください
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佐倉智美の著作や記事中で言及・紹介したコンテンツ等にアクセス・購入される際の便宜として各所に配置しておりました[amazon.co.jp]へのリンクウィジェットが、仕様変更で機能停止して現在はウィジェットがあった跡の枠だけが表示される状態です。ご留意ください(一部については撤去・改修済み)。
なお代替となるリンクウィジェット集も新設しましたのでご活用ください。
→[「佐倉智美の著作一覧」佐倉ジェンダー研究所web令和本館 ]