2024年度の大学講義予定

今年もまた季節はめぐり、新年度となりました。
新しい環境が慣れるまで大変という人もおられるかもしれませんが、ぼちぼちと力を入れすぎずに楽しんでいきましょう。

そんなわけで、私・佐倉智美の2024年度の大学講義予定です。

本年度も引き続き甲南大学の非常勤講師として、ジェンダー論の授業を分担いたします。
担当教員が集まってパネルディスカッション形式で内容を深化する回も例年どおりです。
感染症をはじめとする各種情勢に特段の変化がない限り、今年度も対面オフラインの通常授業となりますが、一方で大学の授業支援システム（ My KONAN ）の有効活用はすすめていきたいと思います。

　《シラバス情報》
融合フォーラム［ジェンダー論］後期：木曜３限
第13回 ポピュラーカルチャーとクィアセクシュアリティ 佐倉智美
第14回 ポピュラーカルチャーとフェミニズム 佐倉智美
第15回 まとめとディスカッション（杉浦裕子・鹿野由行・佐倉智美・西欣也）

ちなみに担当の題目、2023年度のみの試行で終わるつもりだった［アニメとジェンダー］系の内容、総合的に判断してこちらのほうが効果的ということで今年度も継続ということになりました。
ぃやマジ、受講生が社会化の過程で持たされてきた性別をめぐる固定観念を、従来パターンの授業では、その外殻に大きな穴を開けることができていたのに対して、こっちの組み立てだと、その内部にある中心核へ直接に攻撃が届く……って感じがするんですよねー。
なので、好評だった［ 性別越境キャラの系譜と進化 ］［「好きの多様性」と親密圏の再考 ］［女性キャラの主体化・成長課題の脱恋愛化］などを、よりブラッシュアップして展開したいと思います。

　

その他の大学ゲスト出講などについては、確定しだい、別途お知らせするようにいたします。

なお、現時点いずこの講義にあっても、佐倉智美最新刊『性別解体新書　～身体、ジェンダー、好きの多様性』は、最新バージョン授業のベースとなります
（ https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/auth_RestrD-2021 ）。
公式に「教科書」としての指定があるわけではないですが、ある意味 必読の書。伊達と酔狂で買っておく予算をつけるのに損はないですノ


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高槻で「アニメとジェンダー」講座します

大阪府高槻市の［令和５年度 高槻市男女共同参画フォーラム］での講演会企画において、「アニメとジェンダー」をテーマにお話する講師として、ワタクシ佐倉智美がご指名を賜りました。

令和５年度高槻市男女共同参画フォーラム講演会
アニメの中のジェンダーを読み解く
　～現実もっと追いつけ

令和６年２月17日(土)
午後１時30分～午後３時30分（開場・午後１時）
クロスパル高槻 ８階イベントホールにて

近年のアニメの中には、「らしさ」にとらわれない、多様なキャラクターが描かれているものもあります。それらの作品は多方面から評価され、ドラマや映画にも影響を与えています。いまどきのアニメ事情を通じて、ジェンダーなど多様性を学び、考えるきっかけとしませんか。

　

関心のある方どなたでも参加申し込みＯＫとのことです。
会場はＪＲ高槻駅前で交通至便。
また当日は、男女共同参画に関する登録団体の活動を紹介する「パネル展」や「だれでも楽しく家事・育児」フォトコンテストもおこなわれています。
皆様、どうぞお越しください。

 →　高槻市公式サイトでのでの告知ページ
 　https://www.city.takatsuki.osaka.jp/site/kotibu/116720.html
　　こちらも
 　https://www.city.takatsuki.osaka.jp/event/76917.html

 →　高槻市公式サイトでのチラシ配布ページ
 　https://www.city.takatsuki.osaka.jp/uploaded/attachment/37841.pdf


私としては2022年の12月にも同じ建物の会場にて講師を務めさせてもらっていますが、そのときはテーマが《LGBTをあたりまえに～「多様な性」でみんながラクになる》と、わりと直球の［性の多様性講座］でしたので、今回はまたちがった切り口でいろいろお話しできるかと思います。
直近では2023年８月に倉敷で務めました講座と、あれこれ共通点の多い内容になるかとは思います

　→ 高槻市主催の講座で講師を務めます
　 https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2022-11-23_CityTakatsuki2022

　→ 倉敷で「アニメとジェンダー」講座の講師を務めます
　 https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2023-07-18_kurashiki

　…ので、やはり今回も倉敷の際と同様
【古典的な「紅一点問題」などをおさらいして基本的なジェンダー問題を再確認した後に、近年のアニメ作品ではそれらがどのようにアップデートされているのか、いかなる点がどう優れているのかなどを抽出、以て、性をめぐる各種の価値観の多様性や現実の「LGBT」案件との連関などを考える機会となる講座にしたいと考えます。
旧来の性別役割態勢／体制に問題意識を持つ人はもちろん、アニメ好きの方々、若者世代・子育て世代の皆さん、ポピュラーカルチャーにおけるクィアセクシュアリティに関心がある人など、幅広い層にリーチできるよう努めます】
　が、おおむね該当することになるでしょうか。
コレは見逃せない!?　ゼヒご来場をノ

　
　§会場「クロスパル高槻」入口


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(2024/02/24)
満員御礼の大盛況にて無事に終了しました。
偏らない内容でわかりやすく興味深かった……というような感想が多いというウワサも聞こえてきております。まずは好評でなにより。
皆さま、ありがとうございました。

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(2024/04/20)
「高槻市立男女共同参画センターだより」2024年４月号でも実施報告記事が掲載されたようです。

　


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島根県川本町で人権講演を担当します

来たる2023年12月７日(木) 13:30～15:30、
島根県川本町での性の多様性についての講演会にて、ワタクシ佐倉智美が講師を務めます。

令和５年度 川本町人権を考えるつどい
あたりまえにそこにいるLGBTs
 ～知ることから始める性の多様性～

会場：川本町 悠邑ふるさと会館 大ホール

　→川本町公式サイトでの案内ページ
　 https://www.town.shimane-kawamoto.lg.jp/news/5642

　

「こころの健康・生きがい標語表彰式」もあるそうです。
入場無料。
ぜひお越しくださいノ

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(2024/01/25)
予定どおり開催されました。
地元の若い世代から年配の方々まで広いホールに大集合いただき、熱心に耳を傾けてもらえて幸甚でした。
各自の生活実感に引き付けて、それぞれ思うところを持ち帰っていただけたようでなによりです。

　
　川本町に到達。江の川を渡る橋から優しい山河の様子が望めます。

　
　会場・悠邑ふるさと会館。

　
　エントランスには催しの案内看板も。

　
　川本町名産の「えごま」のパウンドケーキをお土産に買いました。


川本町は今般のように人権講演にも力を入れているほか、観光や産業振興にも工夫をこらして取り組んでいます。
穏やかな山なみに囲まれ江の川の流れも麗しい郷土の風情は、なかなかのエモさ。
機会あれば一度じっくり訪れてみる価値は疑いないでしょう。

　→川本町観光協会
　 https://www.kawamoto-kankou.jp/

　→川本町公式サイト
　 https://www.town.shimane-kawamoto.lg.jp/


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与謝野町人権問題を考えるつどいで講師を務めます

来たる2023年11月21日(火)、19:30～21:00
京都府与謝野町にて開催される「人権問題を考えるつどい」での講演講師をワタクシ佐倉智美が担当いたします。

 LGBTsとともに暮らす街へ
 ～多様性を想定した地域社会のために～

会場：生涯学習センター知遊館　あじさいホール

　→与謝野町公式サイトでの案内ページ
　 https://www.town.yosano.lg.jp/culture/emigration-community/human-rights/entry_728_1/

　

入場無料とのこと。
近隣のみなさま、ふるってご参加ください。
近隣でない方々も天橋立観光の帰りにゼヒどうぞ(!?)

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(2023/11/24)
盛会のうちにつつがなく終了しました。
有意義な内容で濃密な時間が持ててよかったというような感想もあったとのことです。
ご参加のみなさま、お疲れ様＆ありがとうございました。

　
　会場となる「知遊館」エントランス

　
　お土産には「天橋立 塩バターサンド（クッキー）」を買いましたノ

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出石中学校PTA講演会で講師をしました

2023年11月上旬、兵庫県
豊岡市立出石中学校のPTA教育講演会にて講師を務めました。

「LGBTを理解する」はもう古い!?
　～みんながラクになる性の多様性

PTA行事ということで、保護者の有志の方々や先生方、そして全校生徒も一堂に会して、共有する関心テーマとして選んだ本講に耳を傾けました。

ちなみにこの演題はもちろん、他人事として性の多様性を理解して「あげる」のではなく、決まりきった男女をめぐるお約束の数々の存在に気づき、そこから解放されることで自分自身を含むひとりひとりがもっと自由になれる、ソコが重要……という趣旨ではあるのですが、広報の際などにこのフレーズだけが独り歩きしたりすると誤解も起こしうるものではあるので、元々は準備段階でワタシのほうから提案した候補としては本命のつもりじゃなかったものなのですが、どういうわけか今般は採用されてしまったとゆー；
そして、だけあって皆さま、じっくり熱心に聴講していただけました。

　

　

ちなみに出石といえば独特の情趣を纏った街並に但馬の小京都の呼び声も高い城下町で、時計台「辰鼓楼」は必見。名物の「皿蕎麦」も堪能したいところですね。

なお出石は平成の大合併を経て現在は「豊岡」市に含まれるのですが、豊岡には2018年にも市職員研修へ伺っています。じつは今回もそのご縁で呼ばれていると言えなくもなかったり。
　→ 豊岡市にて職員研修をしました
　https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2018-08-27_Toyooka

あと出石の地、合併前の出石町の時点ですでに「人権尊重の町宣言」をしていたあたりなどは、なかなか侮れないところかもしれませんノ

　

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姫路市立中学校の先生方への研修会

2023年８月、
姫路市立中学校教育研究会の男女共生教育部会における研修会をＮＰＯ法人ＳＥＡＮが担当しました。
その際、やはり昨今の学校の先生方にとって大きな関心事である「LGBT」についてのレクチャーを、ワタクシ佐倉智美が担当しました。

性の多様性を認める学校運営のツボ
　　～「LGBT」がもうあたりまえの時代に～

いちおう、性の多様性のキホンの解説から、学校運営の中での具体的課題に寄せた話などは、こういう教員研修系では常々入れているとおりなのですが、今回は質疑応答タイムもなかなか突っ込んだところまで活発になり、また自分自身の体験に引き付けて考えを深めてくれた先生方も少なくなく、望外に有意義だったと思われます。

また、姫路市内各中学校では制服の変更も進められているとのことだったので、［さしあたりは、まずは「女子はスラックスも選択ＯＫ」あたりから始めるのも穏当］［（学生服「トンボ」の特設サイトの記述を引用しながら）「男女」にこだわりなく選択の自由を広げるというコンセプトが重要］などにも言及したのですが、［私たちのジェンダー意識が改革された遠い未来においては、完全に男女区別を廃した「ジェンダーレス制服」も可能になるかも］のモデルケースとして提示した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の事例も、なかなか印象的に受け取ってもらえたようです。

　
※佐倉作成、ジェンダーレス制服について言及する際のスライドのひとつ

　
※『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の舞台となる学園のジェンダーレス制服の様子
　（公式配信画面をキャプチャしたものを引用要件に留意して用いています）

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