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夏の旅行2015年は岐阜県の山あいを歴訪 [プチお知らせ/日々の小ネタ]

我が娘・満咲とともに行く夏の母娘男旅シリーズ。
夏休み恒例昨年度は受験のために「夏の」なのに4月実施でしたが)ではありましたが、もはやこの2015年度にあっては満咲も高校生、もうイイかなぁと思って、本人に質してみたところ「行く行く! 温泉入りたい!!」などとのたまうので(^^ゞ、とりあえず本年も実行することになりました。

とはいえ、何かと忙しい高校生の夏休み、スケジュールの合間をぬって(予算も潤沢ではないなかで;)旅程を構成するには、今年はあまりガッツリ遠出するのも難しいようです。
となると今回は岐阜県内あたりで未回収のスポットをクリアするというのが、なかなか妥当なプランとして選択肢にあがってきました。

かくして、8月の某日より行ってまいりました。
下呂温泉・郡上八幡~白川郷、
 岐阜県の山あいの町並めぐりツアー!


下呂温泉へは東海環状自動車道の美濃加茂ICを降りて、国道41号線を2時間ほど北上するのですが、これは飛騨川沿いの渓谷美も堪能しながら走れる、快適なドライブコースとなっています。
途中に道の駅も複数ありますので、トイレや物資補給にも心配ご無用。
なおそのうちのひとつ「美濃白川」では地元名産の「白川茶」なども売店でプッシュされています。
※この「美濃白川」の「白川」は岐阜県の美濃地方の白川町です。後述の合掌造りの里の白川村は飛騨地方であり、両者は別物なので要注意です。


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かくして下呂温泉に到着。
下呂温泉大橋からの、町の中央を流れる飛騨川の眺めが風情あります。
クルマは町営駐車場が1時間無料で以後も良心的な価格設定です
(今回は中心街をひとめぐりしてから、宿泊する旅館へ移動する流れ)。


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JR下呂駅のホームにも温泉地をアピールするモニュメントが……。


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温泉街をそぞろ歩けば、随所に足湯もあります。
下呂温泉の泉質はアルカリ性単純温泉とのことですが、体感的には若干のぬるぬる感(好みの分かれるところでもありそうですが)が効能アリっぽいです。
このほか温泉博物館や、温泉神社のようなスポットもありました。
ただ「温泉寺」は長い石段をのぼった上という事前情報に、今回も時間と根性が足りなかった我々は戦略的撤退(^^ゞ

あと、中心街から少し離れたところには、野口雨情ゆかりの雨情公園や、後述の白川村の合掌造りの家屋群を移築して整備した「下呂温泉合掌村」もあります。
もっとも後者については今回の私たちは翌日には「本物」を探訪するので行く必要なしと判断しました。ただ、後述のように「本物」は世界遺産登録もあって観光客が増大し今日ではいささか俗化した雰囲気もあります。もしかしたら、ゆっくりじっくり味わうにはこちらのほうがよいという判断もありえるかもしれません。

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さて、下呂温泉でゆっくりした翌日は、まずは郡上八幡をめざします。
来た道を少し戻って国道256号線に入るのが基本方針ですが、現在は新しくできたささゆりトンネルが供用されているので快調にショートカットできます。
途中に道の駅・和良もありますが、これが国道に直接は面してなくて脇道に右折して1分ほど行った先にあるので留意が必要です。
それから256号線の堀越峠から郡上八幡側は、地図では随分と狭くて曲がりくねっているように見受けられるので「これはもしや【酷道】では!?」と思ってしまいますが、実際は基本的には必要十分な舗装が整った片側1車線は確保されている道路なので、カーブをしっかり見極めてスピードに注意して走れば無問題なのです。

そして1時間少々で順調に郡上八幡に到着。
クルマは国道沿いの公設駐車場が、短時間なら割安なのと、道が狭い市街地に乗り入れなくてすむのでオススメ(市街地の駐車料金は1回500円のような設定)。


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そうして古い町並みを散策すると、なかなかイイ雰囲気なのです。
岐阜県観光で、このテの古い町並みとなるといきなり「飛騨高山!」などとなりがちですが、あちらは(ならではの良さももちろんたくさんあるのですが)やはりそのネームバリューから観光客が多く俗化気味。下手をすると人混みと土産物屋の客引きにうんざりして帰る危険性も低くはありません。その意味で、この郡上八幡は今のところなかなかの穴場と言えるのではないでしょうか。
郡上おどり」などもおこなわれるようです。


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水の恵みとともに在る郡上八幡です。

市街地散策に満足した後は、クルマで郡上八幡城へ。
城山を登る道は狭いですが一方通行なので大丈夫。お城の手前に駐車場もありますが、トイレはちょっと昭和の香りがするものなのでそのつもりで。
天守閣からの眺めは気持ち良いです。

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郡上八幡を出発したら、いよいよ世界遺産・白川郷です。
…合掌集落が俺達を待っているゼ!
なおアクセスルートは[郡上八幡IC→白川郷IC]と東海北陸自動車道1本で行けます。途中のひるがの高原SAで昼食をとるのもイイですね。明宝フランクも売ってます。

ただ今回の我々は  高速代をケチって  御母衣湖を眺めながらのドライブも楽しみたかったので、荘川ICで高速を降りて国道156号線へ。
それでも実走トータル2時間ほど見ておけば到着可能でしょう。
一部でトンネルの幅が大型車どうしがすれ違うには慎重さが必要な狭さのところもありますが、こちら側が軽自動車である限りは基本的な安全運転さえすればOK。

※当記事中のドライブ情報は基本的に今回実走した夏季のものなので、冬季の積雪時などについては大きく様相が異なるものと思われます

余談ながら、若かりしころに1度来たときは、飛騨高山から白川郷にまわるのに国道360号線・天生峠コースを知らずに選んでしまいエラい目に遭いました。現在はそれなりに整備され改善されてるような情報もありますが、当時のアレはかなりの酷道でしたね(^^;)。


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というわけで世界遺産・白川郷、合掌造りの里であります。
やっぱり人が多い;
(クルマはせせらぎ公園駐車場に置いて、吊り橋を渡ってきました)


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とはいえ、日本の原風景のような、どこか懐かしい気分にさせられるたたずまいです。

そんな合掌造りの家屋、中に入ってみたいものですが、基本的には地元の人が住んでいる個人の自宅だったりするので、むやみには覗くことも叶いません(マナー厳守!)
いくつかは観光向けに公開されていますが、有料なので、関西人はついついコストパフォーマンスを考えると逡巡しちゃいます。

しかし!!

そんなアナタに朗報です。
せせらぎ公園駐車場から国道に戻って2kmほど北上すると、道の駅・白川郷があるのですが、ここの施設内に移築された合掌家屋が展示されていて自由に見学できるのです(無料ですが営業時間は売店に準ずるようです)
人形を使った営繕の様子などもディスプレイされていて、見学通路から眺めることもでき、また1階部分には靴を脱いで上がることもできました。
満咲さんも興味しんしん(^^)。

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そしてこの道の駅・白川郷からは、東海北陸自動車道白川郷ICもすぐそこですし、白山白川郷ホワイトロード(←いわゆる「白山スーパー林道」が今年から改称されました! 通行料金も値下げに!!)の入り口にもほど近いので、撤収もラクラクです。

私たちは白山白川郷ホワイトロードで山岳ドライブの景観を楽しみつつ。北陸方面へ抜けるコースを選びました。

こうして、峠を越えるとソコはもう石川県なので「岐阜県ツアー」としてはコレで終了とも言えるのですが、かといっておウチはまだまだゼンゼン遠い(^_^;)。
関西まで帰るには、まずは北陸の海沿いまで出るのがセオリーです。


………となると(^o^)ノ

そう!

昨年すでに一度訪れてはいますが、小説1999年の子どもたちでの「夏合宿」の舞台である福井県坂井市、名勝・東尋坊も間近な三国地区もまた、今はまたリアルに小説作中での舞台設定と同様に2015年の夏

そして今まさに、せっかく2015年リアル佐倉満咲さんも同伴しているわけです。

 →昨年のレポートはこちら
 「聖地巡礼福井県編、三国湊に未来のかけらを見た!

 その他「リアル2015年」関連はこちらなども
 「『響け!ユーフォニアム』を隣の城陽市から検証する


これは今一度あらためて立ち寄ってみない手はない!!!


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というわけで、やって来ました東尋坊!


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売店が軒を連ねる中、岩場をめざすのは、リアル満咲さんにとっては2歳のとき以来(こちらは『明るいトランスジェンダー生活』参照)
そして小説版の佐倉満咲チャンにあっては、まさに今、西暦2015年8月の作中で、ここを歩クンや理素奈チャンとともに歩いている頃合いなのではないかと思われます。


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晴れた真昼の東尋坊は、あくまでも夏の眩しく乾いた光の中にあります。
(まさしく小説の当該場面のとおりの現実であります)


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小説の東尋坊の場面で、歩クンと理素奈チャンがフラグを立てていた遊歩道はどのあたりでしょうか?


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そしてソレを優しく見守っていた小説版の満咲チャンに思いを馳せつつ、リアル満咲さんは何を思うのでしょうか(^^)ノ


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移動して三国サンセットビーチです。
「憩いの宿 なかもと旅館」が、小説の「夏合宿」で宿泊することになる民宿のイメージにぴったりな件について、実物をナマで見たリアル満咲さんも完全同意。


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小説作中でガッツリ海水浴実習をすることになるビーチには、海水浴シーズンなので海の家も立ち並んでいますね。
背後には三国のある種のランドマークとも言える防波堤「エッセル堤」が写ってます。
この防波堤は小説での重要シーンの現場にもなるものです。


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小説の「夏合宿」2日目の朝、定刻よりも早く目覚めてしまった満咲チャンと歩クンが、いろいろ言葉を交わしながらひとまわり散歩するという旅館の裏の道の趣を見て、これまたリアル満咲さんもなるほどと得心がいった様子。


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かくして、小説の中では直前に「事件」が起きてしまったために来ることは叶わなかった龍翔館(明治時代に三国にあった小学校を再現した建物で、中が郷土資料館になっているもの)に、このリアル2015年、リアル満咲さんが見事に到達です。

最初に小説『1999年の子どもたち』を執筆していたときには、まだ保育園児だったリアル満咲さんですが、この2015年、小説作中と同じように高校生となって、さてこれからどんな仲間とともに、いかなる物語を紡いでいくのでしょうか。

そんなバーチャルと現実が交差する中で、またひとつの未来の節目までやって来たことを実感した、2015年夏の旅なのでした。

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§全7巻で「夏合宿」編は第2巻

 



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