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聖地巡礼!? 1999年の子どもたちの足跡をたどって [プチお知らせ/日々の小ネタ]

我が娘・佐倉満咲が、中学校での国語の時間に『徒然草』の「仁和寺にある法師」のところを習っていて、担当の先生から一度「現場」を見ておくのもよいかもと勧められたというので、西暦2013年の秋分の日が過ぎて幾ばくかの日数を経過したとある週末、当該作品の「聖地巡礼」に出かけることにしました。
目標地点は、もちろん京都府八幡市、男山の石清水八幡宮

作品が『徒然草』のような古典でも、舞台探訪は「聖地巡礼」って言ってイイよね?……と半分シャレで思ってみたものの、よくよく考えたら行き先が神社仏閣なので、フツーに字義どおり聖地巡礼でした(^o^;)。

まずは自宅からクルマで男山のふもとを目指します。
少し離れたところなら一日とめっぱなしでも格安な料金のコインパーキングがあるので大丈夫。


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一の鳥居前に到着。
案内板で全体像を見て検討したところ……


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上りは素直に京阪電車のケーブル線を利用することに(^^ゞ
正規ルートとも言える表参道からは真裏になるんですけどね。


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というわけで本殿前。

私たちのように大阪府北郊に住んでいると、金閣寺も平安神宮も清水寺も「遠足の」行き先なので、よくお話に出てくる「京都に修学旅行!」には、そこはかとなくロマンを感じたりもするものなのですが、あまつさえこの石清水八幡宮にいたっては、近すぎて遠足の行き先でさえありません。

それゆえ、このようにわざわざ観光気分で訪れるのは、なんかかえって妙に新鮮ですし、あらためて参拝してみると、やはりその荘厳さに心洗われます。
こうした神域の凛とした雰囲気への感受性は、大切な文化として後世に伝えていきたいものです。


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帰りは石段を下りました(筋肉痛になるのは翌々日(^_^;))
そして、麓のそこかしこにも、こんな感じで末社が多数。
中には相当に霊験あらたかそうなオーラを出しているものもあり、こりゃ~件の仁和寺の法師さんも、うっかりコレらだけで感動して帰っちゃうのも無理はないレベル。

「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」。
現代語訳すると「ちゃんと事前にネットで調べとけ」(違;w
てゆーか「仁和寺にある法師」の「聖地巡礼」だとしたら、山に上っちゃイカンかったかな?


てなわけで、なかなか見応えのある京都男山・石清水八幡宮だったのですが、時刻はいまだ昼前。
せっかくなので、駅前の定食屋でランチを済ませ、京阪電車でしばし移動。

そうしてやって来ました。伏見稲荷大社!

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ここも京都市中心部からは微妙に大阪寄りで、遠足の行き先として中途半端なため、なんとなく行ったことがないスポットなので、まさにこの機会にこそ尋ねるべき場所ですね。


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奥の院へ続く、名物・千本鳥居も。


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こちらはJR稲荷駅前から続く表参道側の大鳥居。
(京阪電車の伏見稲荷駅からアクセスすると、横からルートに誘導されがちですが、そっちはそっちで出店とかも多く賑わっています)


で、この大鳥居に対峙する形で、JR稲荷駅があるのですが、ここはじつは拙著『1999年の子どもたち』の終盤近くで、空港へ向かう歩クンが乗る電車がこの駅(と、もひとつ京都寄りの東福寺駅)を通過する描写があるのです。
(で、京都駅から「はるか」に乗る)

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というわけで、ここからは「聖地巡礼」の意味が変わりまして、標題のとおり拙著『1999年の子どもたち』の舞台へと足をのばしてみることにします。
登場人物の佐倉満咲役は、リアル佐倉満咲にてお送りいたしますw。
(キャラ画:Amelieさん作)


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となりのJR藤森駅に移動。
余談ですが上述の「JR稲荷駅」は単に京阪の伏見稲荷駅じゃなくてJRの【稲荷】駅……という意味ですが、こちらは【JR藤森】駅というのが正式名称。


そして、じつはココが歩クンの住む最寄り駅なのですよ。

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なので、改札口で満咲チャンが空港へ向かう歩クンを見送る場面はこんな感じ?

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こちらは徒歩数分、藤森神社
お正月にヒマしていた歩クンが初詣に出かけてみるのは、じつはココということになりますね。
その際、作中唯一のヘテロリア充(!?)と出くわすのは、この奥の境内でしょうか。

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さらにこちらは理素奈チャンの自宅最寄り駅がこのあたりという設定ということで。
周辺は閑静な住宅街で、いかにも栗林家がありそう?

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なお、ここからさらに2駅ほど奈良側へ行ったところに、主人公たちが通う京都府立山城ヶ丘高校の最寄り駅があるという設定なのですが、ソレは架空の新駅なので実在しません。

そこから作中の満咲チャンが住んでるところも、架空の新線が現実世界には存在しないので、ここから鉄道利用で行くのは残念ながら困難なのです。


そんなわけで京阪電車に乗り換えて八幡市駅へ戻るべく、今一度京都方向へ、六地蔵まで移動です。


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六地蔵では京都市営地下鉄東西線にも乗り換えできます。
11月の三連休にはここで待ち合わせた満咲&歩美が哲学の道デートに行ったりしますね。


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満咲&歩美のバレンタインデー前のショッピングデート会場であるイトーヨーカドーも見えます。


……というように、作品の舞台をあらためてリアルに訪ねてみるのは、自作であっても、なかなか味わい深いです。

できればまた、京都市中心部編などを実行してみたいものですが、それはさしあたりまたの機会に(^^)ノ


  ~ 


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