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「聖地巡礼の聖地」大洗から東海村に足を伸ばしてみた [プチお知らせ/日々の小ネタ]

さて、前記事のとおり、2014年8月29日(金)~31日(日)の3日間は、埼玉県嵐山町の国立女性教育会館「NWEC(ヌエック)」を会場とした「男女共同参画推進フォーラム 2014」に参加していたのですが、これにともない、その前後、おもに関東地方でのいろいろな用事も済ませてきました。

そのひとつが茨城県方面。


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というわけで、やって来ました!
鹿島臨海鉄道 大洗駅!


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……いゃまぁ、コレは明らかにアニメ『ガールズ&パンツァー聖地巡礼の体験取材・参与観察ですよね~(^o^;)
(画像は公式サイトより)
※PC版サイトのサイドバーで、その他の【聖地巡礼】記事を絞り込みできます


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大洗女子学園 第63回 戦車道全国高校生大会 優勝おめでとう」の幟は、今も駅構内に。
なお「戦車道」とは戦車戦が安全にスポーツとして楽しめるように工夫された下で発達した武道で専ら女性が嗜むもの……という架空の設定を敷いたのが、この『ガルパン』の世界観です。


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駅の観光案内所も、すっかりガルパン仕様です。


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観光案内所に置かれた交流ノートも、人気の高さを物語っています。
それだけ、多くの人をひきつける魅力があのアニメにはあったのですね。
実際、ワタシが市内をまわっている最中も、同様にガルパンをきっかけとして聖地巡礼に訪れているとおぼしき観光客が多数いました。
もはや大洗は「聖地巡礼のメッカ」(!?)と呼んでもよいのかもしれません。


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大洗市内では、このように各種の店舗もガルパン推しに参画し、訪れる人の気分を盛り上げています。


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主人公「みぽりん」こと西住みほの等身大パネルは、大洗シーサイドホテルの入り口に居ます。
作中では戦車道の高名な家元に生まれ「西住流」を的確に受け継いでいく優秀な姉と常々比較され続けて心を深く傷つけていたみぽりんが逃れるように家を離れた果てに大洗で仲間と出会い受容され自己肯定していくのですが、加えてこのように現実の大洗の人々にも愛される存在となったことには「ヨカッタね」という思いを禁じえません。


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こちらのお好み焼き屋さんは元々単に「道」という店名だったようですが、このガルパン人気を受けて(写真では反射してて少し見えにくいですが)「戦車道」に改称(!?)した上、店頭もこのように装飾するサービスぶり。
「悪ノリだ」という批判も成り立つかもしれませんが、これはやはりむしろ自分たちの郷土に自信と誇りを持って来訪者へのホスピタリティを発揮すべく、町全体が一体的に連携して協力しあった結果のひとつの表れであり、決して経済効果ばかりに目を奪われた便乗商法ではないという印象です。
てゆーか、このお好み焼き屋さんのこういうノリ、まさに関西でいうところの「いちびり精神」であって、ワタシ的には非常に好感が持てるところです。


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大洗の海岸の一角にある神磯鳥居
あいにくの曇天で、波もちょっと高いです。
ちなみに2011年3月の東日本大震災では、ここにも相応の津波が押し寄せたとのことで、後述のアウトレットモールにもモール周辺が水没した写真が掲示してありました。


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大洗磯前神社の境内に移動です。


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そして、そこにもガルパンとのコラボ企画、巨大絵馬がありました。


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そんな大洗磯前神社、現在は工事中です。


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主たる理由はやはり東日本大震災による被害の修復。
……ガルパンマネーが復興に少しでも寄与しますように。


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「ガルパン」作中にも登場するアウトレットモール


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そして大洗のランドマーク「マリンタワー」。


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マリンタワーの展望台にのぼってみると、ちょうど港に学園艦が接岸しているのが見えました(違;
※本当はもちろん苫小牧行きのフェリー「さんふらわあ」。
なお「さんふらわあ」は大阪南港から九州方面へ行くときに乗ったので、ワタシ的にはあまり大洗ならでは感がしなかったです


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そしてマリンタワー展望台にも「ガルパン」主人公らの等身大パネル。
傷心のまま大洗にやってきた「みぽりん」を友だちとして受け容れ、戦車道で同じ車両に乗るチームメイトとして心を通わせるうちに、お互いにかけがえのない仲間となっていった彼女たち。
そんな彼女たちが苦心の末に母校の全国優勝を勝ち取っていった物語は、「みぽりん」が生家の「西住流」を止揚した自分だけの戦車道を見つけ、かけがえのないありのままの自分を認められるようになり、他のチームメイトそれぞれもまた各自の課題を超克して成長したばかりではなく、この現実の大洗の町の人々をも勇気づけ、エンパワーしたのだなと、このマリンタワーの展望台のパネルを見てあらためて思いました。
まさに天空から郷土を護る天使かもしれませんね。


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そんなこんなで、気が付くとたんまりと大洗土産もゲットしている結果になりました。
……たしかに経済効果もあるのです(^o^;)


   


かくして、そんな大洗を後にしてしばらく北上すると、そこは東海村だったりします。

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東海村というと、SF作品などで原子力関連で何らかの物騒な事案が起こるようなケースでよく「茨城県T村」のような表記で登場することからも、原子力関連の各種施設が集積した町……というイメージがあり、むろん実際にもそうなのですが、うっかりそんな知識だけでヨソ者がどんよりしたイメージを持ってしまいがちなほどには、実際に行ってみると、ごくごくフツーのニッポンの地方都市です。
駅前にはイオンモールもあります。

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このような由緒正しい名刹もあります。村松山・虚空蔵尊
すぐ近くには茨城一の宮 大神宮も。

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地場産品を直売する商業施設も。
新鮮な農産物などがいっぱいの「にじのなか」。
セミナールームなども併設されているようです。

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たしかに原子力の町だけあって、村内には原子力をPRする広報・啓発施設が複数あったりはします。
こちらは「げんでん東海テラパーク」。

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で、そんな東海村なのですが、私・佐倉智美による小説『1999年の子どもたち』( Kindle版電子書籍として全7巻アマゾンにて配信中)の登場人物・黒沢歩クンが中学時代までを過ごしたという「茨城県T村」って、やっぱりここがモデルである可能性極大ですよねぇ……(^^ゞ

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中学校はちょうど工事中のようだったのですが、グラウンドでは作中の歩クンよろしくサッカー部が(?)活動中でした。

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サッカー部だったという設定の歩クンは、こちらでも汗を流していたのかもしれません。
阿漕ヶ浦公園のスポーツ施設です。

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阿漕ヶ浦の周囲を整備した公園です。

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そうして、中学2年生の夏、体調不良をきっかけに歩クンが受診した「原子力研究所付属病院」……に照応するのは、たぶんここなのかも。

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その病院で衝撃の事実が発覚した歩クンが、この町並みを放心して帰る姿が見えるようです……!?

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え? 何があったのか??
……その真相はゼヒ本編をお読みください(^o^;)
歩クンの「茨城県T村」での過去が明かされるのは全7巻中の第2巻ですね。


   


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