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9月、日本教育社会学会シンポジウムに登壇します [出演・イベントなど]

2010年9月19日(日)、
日本教育社会学会第62回大会における公開シンポジウムにて登壇・報告をおこないます。

会場 関西大学 第3学舎 ソシオAV大ホール
時間 13:30~16:30


 ↓大会公式サイトより転載↓

◆公開シンポジウム◆
「子どもの性」を考える
―多様化する情報・消費社会のなかで―

日時  2010年9月19日(日) 13:30~16:30
会場  関西大学 第3学舎 ソシオAV大ホール

報告
1.青少年の性行動・性意識の現状
  ―「青少年の性行動全国調査」から―
    片瀬一男(東北学院大学)
2.性的欲望の主体としての少女
  ―情報・消費社会との関連で―
    守 如子(関西大学)
3.性的マイノリティが学校で直面する問題
  ―当事者の語りの中の学生時代から―
    佐倉智美(ジェンダー&セクシュアリティライター)

コメンテーター 月野美帆子(読売新聞)

コーディネイター 多賀 太(関西大学)

 近代社会は、子どもと性の問題について次のような特徴をもつ社会であった。子どもの性的な行動は望ましくないものとされ、子どもは大人社会の性的な情報や環境から遠ざけられてきた。また、少年に性的欲望があることは半ば自明視されながら、少女はあたかも性的欲望を持たない存在であるかのようにみなされてきた。さらに、二元的性別観と異性愛が自明視される学校や家庭において、自らの性自認や性的指向について悩み苦しんでいる子どもたちがいることはほとんど知られてこなかった。
 しかし、情報化や消費社会化が目覚ましく進展する今日では、そうした前提は大きく崩れつつある。子どもが大人の性的欲望の対象と見なされたり性的情報の消費者としてターゲットにされたりする機会が増大している。家族や学校は、大人社会の性的な情報や環境から子どもを守ることが極めて難しくなっている。性行動の低年齢化が進むとともに、特に女子において性行動の活発化が見られるようになっている。さらに、これまで「見えない」存在にされてきた性的マイノリティの存在が徐々に知られるようになっている。
 本シンポジウムでは、こうした子どもと性をめぐる現実の変化をふまえ、近代において自明視されてきた子ども像や教育のあり方を相対化しつつ、現代の情報・消費社会における新たな子ども像や教育のあり方について議論を深めたい。
 一般の参加者の方々にも、親として、教師として、地域の大人として、子どもと性をめぐる問題にどう向き合っていけばよいのかを考える上でのヒントを得ていただければ幸いである。

 ↑大会公式サイトより転載↑

 

 (2010/09/19)
無事に終了しました。
大会事務局に寄せられている声では、シンポジウムは大変好評だったようです。
また質問票に佐倉宛ての質問を書いていただいた方も多数でしたが、時間の都合などで心苦しくもすべてにこたえきれなかった点、どうかご容赦ください。
 ↓
 ↓
当日の回答に補足するなら、「いわゆる男女の営みを通じて新たな生命が誕生すること自体はとても尊いことであるのを認めるにやぶさかではないが、そうした生殖に参画できない属性を持った人のありようが否定されるべきではないし、そうした人々の存在もまた尊く、そして意味のあることなのではないだろうか

佐倉自身の体験も踏まえて当事者と接する際の望ましい心構えについてご教示を…というお尋ねに対しては、「まずは、性別は横に置いておいて、ありのままの“その人”を認める・受け入れる」「あなたはソレでいいんだヨと肯定する
ということになるでしょうか。


 


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