夏休みの定番、ワタシと我が娘・満咲との夏休みの旅行、通称【母娘で男旅】シリーズ(!?)ですが、2013年度は九州方面へ行ってまいりました。

→参考・昨年度の四国西部編
佐倉智美&満咲親子、今年も「母と娘の『男旅』」に行く
夏以外も含めて他の回の分は[プチお知らせ/日々の小ネタ]カテゴリ内を手動で遡ってください(^^ゞ


……あ、もちろん傍目に「母と娘」でも、戸籍上は「父と娘」なのは、従来どおり。てか戸籍上の関係は永遠に変わりません;
(「親子」と書けば済むところを、そうしないのは、そのあたりモロモロ含めての「あえて」です)


 

まずは大阪南港からフェリー・さんふらわあに乗って大分県の別府をめざします。
満咲は長距離フェリーのような船旅は初体験ですね。
途中、船内のバイキングレストランで夕食にしたり、あと夜の8時過ぎに明石海峡大橋の下をくぐるのを甲板から眺めたり…。なかなか圧巻でした(写真はないです)。
お風呂もそんなに狭くなくてそれなりに大浴場でしたよ。
ちなみに一昨年以降、満咲と一緒に気がねなく大浴場に入れるのはやっぱこういうとき助かりますが、今回も行程中何泊かは大浴場で、天然温泉露天風呂を堪能した日もありました。
それから、この航路は基本瀬戸内を進むのでほとんど揺れることもなく快適です。
ベッドでゆっくり休んで、そしてやがて早朝の別府に到着すればソコはもう九州!


 

別府に地獄を見た後は、湯布院へ。
由布岳を望む湯布院の町並みです。
本来はイイ雰囲気のところなんですが、昨今は観光客が増えて俗化するモンダイがここでも……。


 

しかし湯布院もひとまわりすると、こういう穴場(?)スポットがあってオモシロイです。
 (→自動車博物館「九州自動車歴史館」)


 

そして湯布院からやまなみハイウェイ、阿蘇山も経由しての絶景ドライブを堪能(慣れた自分のクルマで旅が進められるのもフェリー利用のメリットか)すれば、やがてやってきたのは熊本城
この、昨今はすっかりくまモンにお株を奪われてるっぽいひごまるくんがちょっと不憫?
ちなみに熊本県内ではあちらこちらにくまモングッズが人気を誇っていましたが、残念ながら(?)彼は公式設定で「性別:男の子」となっているので、昨年の愛媛は今治のバリィさんが「性別不詳」的な意味では、私たちのツボではないのです(^^)。

(2013/09/25)
ものすごく迂闊だったのですが、念のためこの「ひごまる」くんについて調べてみると、思わぬ展開に!
「くまモン」が熊本県のキャラなのに対し、この「ひごまる」くんは熊本市のキャラクターなのですが、熊本市の公式ページによると、なんと「ひごまる」くん
【 性別 ひみつ 】
 だったのです!
………ゴメンよ~ひごまるくん。
このブログではキミをこそもっとプッシュすべきだった!!
西南戦争でお城が焼かれたとき以来の2度めの大激怒してもイイよ(^_^;)


 

熊本市を後にして宇土半島へ分け入ると、今度は絶景ドライブ。
途中、この三角西港の一帯が良い雰囲気なのです。
簡単に言えば明治レトロ


 

三角西港の築港当時がしのばれる石積み。
後ろの建物も往時の雰囲気を伝えています。


 

さらに天草五橋ドライブ。
途中、高舞登山展望台から来た道を一望のもとにふり返ります。


 

さらに旅程が進んで、長崎にやって来ました。
夏に長崎となると、やはり原爆関連は外せない。


 

長崎市街を少し離れた外海地区にある道の駅「夕陽が丘そとめ」も探訪。
手前の白い建物は遠藤周作文学館
そして背後の海に浮かぶのが池島炭鉱の池島(知名度では軍艦島に負けてる?)。
地名が表すとおり茫漠と広がる外洋の開放感が素晴らしい眺めです。
予算とタイミングが合えば、道の駅のレストランで食事でもしながら眺めるのもよいかも。
しかし、天気も良かったので、この紺碧と群青が織りなす水平線の色彩は非常に美しかったのですが、季節柄そのぶん暑い! 日焼け止めも必須!!
なお、ここから少し長崎市街方向に戻ったところにある黒崎教会もオススメ。


 

夕刻のグラバー園です。
中二病真っ只中の満咲が、眺める景色とともにひとりたそがれてはります(^^)ノ


 

というわけで、九州ドライブ旅行もあちらこちらをめぐり、関門橋のたもとまで戻って来ました。
(ここに至る途上では、鳥栖ジャンクションぐるぐるをシャレで2周ほどしてきました。なぜか満咲にも大ウケw)
海峡に架かる橋に臨むここはめかりパーキングエリア。私のような本州在住の者にとっては、旅程を終えて帰路に就く前に立ち寄る、九州内の最後のスポットとなります。

思えば、以前に「フェリーで別府~九州内あちこちドライブ」をしたのは18年前。
男性としての塾講師の仕事が行き詰まり、先の人生が見えなくなってきていたころの現実逃避&自分探しの旅だった
と言えます。
(『明るいトランスジェンダー生活』参照。なお小説『M教師学園』の靖彦センセにも学生時代に同様のことをした旨を語らせていますが、靖彦センセがいよいよ作中のクライマックスで追い込まれたときに向かうのは反対方向の東北なんですねー)
そんな九州を今回、いよいよ思春期に入ってさまざまな人生の機微を理解するようになってきた娘・満咲とともに(自分自身は紆余曲折の果ての女性として)、この夏空の下を旅することがまたできたというのは、やっぱり感慨深いものがあります。

そして18年前の前回、ここで気持ちを整理して、意を決してめかりPAから本線に戻るランプウェイを駆け上がるとき、カーステに流れていたのは徳永英明「夢を信じて」だったんですが、今回 同じタイミングでウォークマンのシャッフル再生が選んだのは、奇しくもスフィアの「タイムマシン」(シングル『GENESIS ARIA』のcw。作詞:三輪智也)。
このスフィアの「タイムマシン」という楽曲は、「見て見て、これタイムマシン! 
なんとコレに10分間乗ってたら、10分後の未来に行けんねんデ!!」というネタを全力で真面目にイイ歌に仕上げたものなのですが、そうなんですよね、今回の九州旅行は、前回の九州旅行のときから、タイムマシンで18年かけて、18年後の未来にやって来た――ということでもあるのでした。

関門橋を渡るタイムマシンの未来へ向かう旅は、そうしてまだまだ続く。
君との約束が映る空に、新しい夢はいくらだって描けるのです。


   


……と、キレイにまとまりかけたんですが、関門橋を渡ったからといってガチで今回の旅程が「あとは帰るだけ」にならないのが「男旅」の男旅たるゆえん(^o^;)。

じつは山口県内で、この機会にぜひ行ってみたいところがあるのです。


 

まずは角島大橋
こちらはズバリ、トヨタの「男旅」公式サイトでも、「男旅」候補地として推奨されているくらいです。


 

そして長門市仙崎の金子みすゞ記念館
なにせ昨今は、講演の際の決めゼリフに「みんなちがってみんないい」は重用させてもらってますので……。
写真は記念館の近くにあるモザイク画。じつは角度を変えて見ると別の絵が見える仕掛けつき。


 

記念館入り口として、金子みすゞの生家が再現されています。


 

内部にも金子みすゞの部屋が再現されています。
原稿を取りに来た編集者という設定でポーズをとってみましたw(撮影:満咲)


 

ミュージアムショップではいろいろグッズも販売されていますが、このように自筆原稿が絵ハガキになったものもあります。


   


記念館では他にも金子みすゞのみずみずしい感性に触れることができる展示がたくさんあります。
ぜひ多くの人に訪れてほしいと思いました。


◎ということで、金子みすゞ関連のさらなるモロモロはツッコミブログ続きます
 →「 「みんなちがってみんないい」金子みすゞの遺音に触れる