「まいど、佐倉智美 著・小説『1999年の子どもたち』登場人物の佐倉満咲です♪」

「出席番号1番。高校生活は何事も積極的に! がモットーの青木太陽です……って、今回はなんで俺なの?」

「てゆーか『今回はなんで俺』の前段として、ボクたち今年になってからツッコミブログのほうで、すでに3記事ほど、この形式で出演させられてんだよ(^^ゞ」

 →「『響け!ユーフォニアム』を隣の城陽市から検証する

 →「響けユーフォニアムがエースをねらえよりむしろプリキュアに似てる件!?

 →「40年後のガッチャマン

「なにせ今年はリアルに俺達の作中での舞台である西暦2015年とズバリ同じ2015年だからなんだろ?」

「そんなわけなので、今日は文化祭の代休だし、例のボクたちと主要舞台が微カブりしてる『響け!ユーフォニアム』方面の表敬訪問なども兼ねて、学校の周辺を案内してみてくれという、作者からのお達しなのだよ」

「ぃや~文化祭は盛り上がったねぇ(『1999年の子どもたち』第3巻)。で、なんで俺なの?」

「たまたまヒマそうなのが太陽だけでさ…。まぁこんな秋晴れの日にボクとデートできるという幸運に感謝したまえ(^^)ノ」

「これって《デート》なのかよ? 俺べつにサクラのこと好きじゃないんだけど(好きだけど、そういう「好き」じゃない的な意味で)」

「今さらそんなこと、わかってるって(言葉のアヤですがナ)。だいたい人と人の個別の関係性を《男女》で類型的に切り分けてしまう世間の風潮に、ボクたちが絡め取られてどーするの」

「………『そんなふうに嘯く満咲も、これから秋の深まりとともに自らに訪れる試練は、このときまだ知る由もなかった』」

「はいはい、作中の今日の時点ではボクたちには知り得ない情報でナレーション入れない(^^ゞ」

「じゃぁまず、俺達の学校・京都府立山城ヶ丘高校の最寄り駅であるJR山城中央駅から行こうゼ」


 

「……と言いたいところだけど、JR山城中央駅は架空の駅なので、現実世界には影も形もないんだよね」

「ぅ~ん、位置的にはこの国道24号線・城陽新池交差点付近のはずなんだけどなぁ」


 

「まぁJR奈良線の線路は、たしかに国道と平行して走ってるけどね。あと作中では駅と併せて、建設中の新名神高速道路と平行して、JRの京阪奈連絡新線も、この写真に写ってる高架道路に沿って作られたことになってる」

「サクラはソレに乗って通学してるっていう設定だろ?」

「そうだよ。まぁ元々、中央リニア新幹線が将来このへんを通る……というルート案を先取りして作中に取り入れた結果、この付近が総合的な開発の現場になってて、早く完成した計画の一部が先行供用されてるってゆー裏設定なんだね」

「山城中央駅が中央リニア新幹線開業の暁には《新京都駅》としての機能も持つ予定……って設定は、はてさて現実世界ではいつか実現するのかなぁ??」


 

「ちなみに新名神高速道路も、現実世界では作中ほど工事が進んでなくて、今のところこのあたりでは影も形もないけど、よく見ると、用地取得済みのところになにげに看板が設置されてたり…」

「そのうち本当にココが高速道路になるのはもう間違いないと……」


 

「じゃぁちょっと《平安堂》に移動しようヨ」

「JR山城中央駅(があるはずの城陽新池交差点付近)から、南方向に徒歩数分って設定だっけ」


 

「はい、到着♪」

「作中での《平安堂》。現実世界では平和堂アルプラザ城陽だったのか、やっぱり;」


 

「作者によると、ここは2012年に増床リニューアルされたので、初出執筆当時の(実際はもうちょっとショボかった)イメージよりも大きくなってるらしいヨ」

「なるほど。それで今はこっちの南駐車場側が、どちらかというと正面玄関になってるっぽいんだナ」


 

フードコートもリニューアル前はイマイチだったのが、現在は作中でのイメージに近いものになってるって」

「そうか、これなら6巻の《お別れ会》会場に相応しいよな(作中の現時点では知り得ない情報…ry)」


 

「……2巻の後半、夏休みにアユとリソナとボクの3人で会ったときは、こっちのボックス席かなぁ」

「太陽公園(←『響け!ユーフォニアム』での呼称に準拠/現実世界では太陽が丘・山城総合運動公園)のプールに行く前に水着を買いに来た……って言ってたよナ」


 

「さて、そんな《平安堂》こと平和堂アルプラザ城陽、現実世界での最寄り駅はといえば、JR長池駅なのです」


 

「なんか駅前にポケットパークも整備されてるゼ」


 

「この駅も初出執筆当時には、もっとローカル臭がしたらしいけど、今はやはり2012年に新築された立派な橋上駅舎になって、コンコースもこのとおり写真だとどこの都会の駅だよって感じ^^;」

「山城中央駅もこんな感じだと思えばイイかな。……エレベーターなどバリアフリー設備も整ってるゾ」


 

「じゃぁそろそろ『響け!ユーフォニアム』聖地表敬訪問に移ろうか」

「よっしゃ。まずは電車で宇治まで移動だな(イコカ使えます)」


 

「……ということで、JR宇治駅前で~す(^^)ノ」

「さすが宇治。観光客が多いぜ。外国の方も……」


 

「『響け!ユーフォニアム』アニメの中で待ち合わせ場所になってた茶壺ポストもあるね」

「その向こうが観光案内所になってるのかぁ」


 

「観光案内所には、無料のガイドマップも備えられてるけど、ほら、響けユーフォ聖地巡礼対応のコラボ版マップもあるよ」


 

「宇治市商工観光課もやるなぁ」


 

「駅のコンコースにも響けユーフォ関連ポスターが貼ってあったよ」

「イイなー、俺達もアニメになりたいもんだゼ;」


 

「でもやっぱ宇治の歴史の重みを感じる風情、コレは良いよね」

「お゛、柄にもなく知的なこと言ったな、サクラ」

「……なんで《柄にもな》いんだヨ」

「冗談だって(^^;)」


 

「さぁ、宇治橋だよ」

5月の連休に現実世界のリアル満咲チャンたちが来たときは山々も新緑だったけど、今は紅葉の準備中ってところかぁ」

「いゃー、秋だねー。ちょっと季節柄しんみりしたくなるねぇ」

「お゛、柄にもなく感傷的な……」

「以下略にしよっか、太陽 Σ(゚Д゚)」

「スマソm(__)m」


 

「あと宇治橋といえば、響けユーフォのアニメ第12話での主人公・黄前久美子チャンの『上手くなりた~い!!』事案の現場を、あのときの塚本秀一視点から見たのが、ちょうどこのアングルなんじゃないかな」

「あれは名場面だったけど、アレで恋愛フラグの回収に至らない秀一のヤツ、ちょっと不憫だったかなぁ…」

「……ソレを太陽が言う?(^o^;)」

「ぃや、だから俺、サクラのこと好きじゃないし;(好きだけど、そういう「好き」じゃない的な意味で【再掲】)」

「わかってるヨ。ボクも同じだから。……さりとて、ボクたちの関係性って初出執筆時にはかなり先進的だと(作者は)思ってたけど、アニメ響けユーフォの久美子×秀一の描かれ方などを見るに、やっぱかなり時代が追いついてきた感あるよね」

「おかげで(!?)リアル満咲チャンも現実世界でクラスメート男子との友情を実践できてるんだろ?」

「いやぁ……本当に2015年なんだねぇ(^^)」


 

「それじゃ、せっかくだから京阪電車で黄檗まで行こうゼ」


 

「京阪黄檗駅のホームのこのあたり、響けユーフォのアニメ第6話で加藤葉月チャンが恋に落ちたところだネ」
(アニメ場面は放送画面より)


 

「それを受けて京阪電車が等身大パネルを設置してるゼ」

「葉月チャンの自宅最寄り駅って設定だしね」


 

「ところでサクラ、そろそろ小腹がすいた頃合じゃない?? ……お゛ ちょうどこんなところにパン屋が!(本当は火曜定休のはずだけど)」

「(わざとらしく)『こんなところに』ぢゃなくて、それこそが響けユーフォのアニメ6話で葉月チャンが恋に落ちたときなどに秀一が持ってるパン《フランクデニッシュ》を売ってる中路ベーカリーじゃん!!」

「なんとっ! ………じゃぁここでその秀一のパンとか買って、JRの黄檗駅から平安堂に戻って食べようゼ」

「ネット情報によると、いろいろ美味しいらしい。宇治抹茶クリームパンとかも……」


 

「おおぉ~、美味そう!!」

「……青春は腹が減る。そんなわけで、ボクたちの秋の陣もこれからだネ」

「文化祭後のつかの間の平穏が、こうして過ぎていくのであった、チャンチャン♪」