2020年12月上旬、
兵庫県は猪名川町立つつじが丘小学校にて、5年生の児童に向けた性の多様性についての特別授業の講師を務めました。

女? 男?? LGBT!?
 ~性はひとりひとり多様なのです~

1学年全員を集めると「密」になるということで、1クラスずつ教室にお邪魔して都合3回ほど同じ内容でお話させていただきました。
とはいえクラスによって個性があって、子どもたちの反応がビミョ~に異なるのもオモシロイですね。

内容的には、小学生向けにわかりやすく話す令和クォリティのプログラムの手持ちがなかったため、今回のために結局のところ完全新作になりました。
てか「小学生向けにわかりやすく」かつ「令和クォリティ」という要件を満たそうとすると、めっちゃ苦労しました。
やっぱり「心の性別と身体の性別が一致しないのがトランスジェンダー」「恋愛対象が自分と同じ性別なのが同性愛」のような安易な説明でごまかしたくはなかったので。


※結局、

子どもを作るときの身体タイプの違いに応じて最初に割り当てられた男女どちらかの属性が「自分には合わない」と感じる人もいる
その結果、最初に割り当てられた男女どちらかの属性とは異なる自己表現・生き方を始める人(始めたいと望む人)も現れる
 → トランスジェンダー

とか

恋愛・結婚は男女間でするものである・男女間でなければならない……という風潮が社会に根強くあるけれど、しかし多種多様な人間関係の中では、人はべつに子どもを作るためだけに誰かを好きになるわけではない
恋愛とか異性といった制限をこえて、じつはいろいろな「好き」はある(「好き」の多様性)ので、女どうしや男どうしでの恋愛ととらえることができる親しい関係も当然にありうる
 → 同性愛など

……みたいな、内容的には大学の授業にも持っていっているものを極力噛み砕いた結果やたら長くなるという;


あと導入部でも、ちょっとしたワークショップ要素を軽く組み込んで、「《性別は女と男》という常識」を上手いこと相対化できるように持ってくの、なかなかアイデアを絞ることになりました。

なんとか子どもたちが盛り上がってくれたのでなによりです。


◇◇