倉敷で「アニメとジェンダー」講座の講師を務めます

来たる2023年８月26日(土)、
岡山県倉敷市の男女共同参画課主催「くらしきハーモニーセミナー」の本年度第２回である「ジェンダー入門」回での講師を、ワタクシ佐倉智美が務めることとなりました。

アニメやマンガのヒーロー・ヒロインから学ぶ
　ジェンダー入門 ５つのポイント

日時：2023年８月26日(土) 13:30～15:00
会場：ウィズアップくらしき（倉敷市男女共同参画推進センター）

アニメやマンガに登場するヒーロー・ヒロインを通して「ジェンダー」の言葉の意味を解説。
人気アニメキャラクターに投影される「ジェンダー観」とは？
みなさんもご存じの人気作品から、ジェンダーについて一緒に考えてみませんか。

　
　※公式チラシから

 →　倉敷市男女共同参画推進センタートップページ
 　https://www.city.kurashiki.okayama.jp/danjyo/withup/

 →　ハーモニーセミナーポータルページ
 　https://event-home.com/harmony/

……というわけで、古典的な「紅一点問題」などをおさらいして基本的なジェンダー問題を再確認した後に、近年のアニメ作品ではそれらがどのようにアップデートされているのか、いかなる点がどう優れているのかなどを抽出、以て、性をめぐる各種の価値観の多様性や現実の「LGBT」案件との連関などを考える機会となる講座にしたいと考えます。

旧来の性別役割態勢／体制に問題意識を持つ人はもちろん、アニメ好きの方々、若者世代・子育て世代※の皆さん、ポピュラーカルチャーにおけるクィアセクシュアリティに関心がある人など、幅広い層にリーチできるよう努めます
（……ツッコミブログのほうの各記事が予習になるかも!?）。

※講座中の保育もあります（保育希望は８月16日までに申し込みを）

会場もＪＲ倉敷駅前すぐと交通至便な立地です。
皆さまゼヒお越しくださいノ

　
　※公式チラシ裏面。他の回も興味深いテーマが並んでますね

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(2023/09/23)
予定どおり開催され、有意義な講座となりました。
いちおう連続講座の中の「ジェンダー入門」回ということでもあったため、さまざまなアニメ・特撮作品を参照しながら、私たちの社会生活で性別だと文化的に位置づけられているものがどのように「ジェンダー」なのかについて、「ホモソーシャル」や「ジェンダー秩序」といったところにも言及しつつ、お話させていただきました。
具体的にはプリキュアで女の子ヒーローが定着した件から、玩具とジェンダーの話、キングオージャーなど近年の戦隊とかつての紅一点問題。あと「好きの多様性」には『響け！ユーフォニアム』も不可欠ですね。
ということで、残暑厳しい中ご参加の皆さま、お疲れ様でした。

　
やって来ました、晴れた上空にはまだ夏が広がっている倉敷駅前。
アンデルセン広場のほうから駅の反対側、今回の講座会場がある「天満屋」の建物も望めます。
ちなみに岡山県内にはやたら「天満屋」系看板の商業施設があるんですよねー。さしずめ滋賀県で言うところの平和堂みたいなもんなのでしょうか。
あと「岡山県にやって来た関西人が考えたネタ」としての
「ＪＲ倉敷駅から備中高梁行きの普通電車に乗って、２つめの駅で降りればイイんですね？」
「そうじゃ（総社）」
　…も披露する機会が訪れずじまいでした；

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常翔学園高校生徒対象人権講座を担当しました

2023年５月、
大阪の常翔学園高校の３年生対象の人権学習授業で「LGBT」についてのレクチャーを務めました。

性の在り方、[男女]だけ…は もったいない
　～「LGBT」がもうあたりまえの時代～

限られた時間でしたが、生徒の皆さん、真摯な態度で関心を示してくれました。

※１クラスの教室での講義を他のクラスにはオンラインライブ配信する形式でした

※今回は大阪市立男女共同参画センター・クレオ大阪東による地域出前セミナーの枠組みを利用した出講という形を取っています

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2023年度の大学講義予定

さて、また街は桜咲く季節、今年も４月、新学期の始まりです。
気持も新たに、さりとて無理せず、引き続きぼちぼちやっていきたいものですねノ

　

ということで、私・佐倉智美の2023年度の大学講義予定です。

本年度も引き続き甲南大学の非常勤講師として、ジェンダー論の授業を分担いたします。
担当教員が集まってパネルディスカッション形式で内容を深化する回も例年どおりです。
新型コロナウィルス情勢はもちろん注視していく必要がありますが、いちおう今年度は全学で対面オフラインの通常授業がおこなわれる方針になっています。

　《シラバス情報》
融合フォーラム［ジェンダー論］後期：木曜３限
第13回 ポピュラーカルチャーとクィアセクシュアリティ 佐倉智美
第14回 ポピュラーカルチャーとフェミニズム 佐倉智美
第15回 まとめとディスカッション（大谷祐二・鹿野由行・佐倉智美・西欣也）

え゛～ で、見てのとおり、本年度は担当の題目が昨年度までのパターンから少し変わっております。
要するに［アニメとジェンダー］系の内容※ということになるでしょうか。
……もぅこっちが本職!?
いちおうはいろんな事情とのかねあいの結果としての今年度だけの試行的な変更ではありますが、とはいえセクシュアルマイノリティの教員はLGBTについての授業しかできないというのも窮屈です。トランスジェンダー教員がフツーに存在して各々の専門分野で講義している、そういう状況があたりまえになるというのには大いに意義があります。その一端が担えればと思います。
まぁもっとも昨年度なども、性の多様性をめぐる各種の事柄の説明にアニメの事例を多々用いていましたので（学生からはマジで「アニメとジェンダーの先生」という印象になってたり??）、実際には授業の組み立てにおける縦軸と横軸が入れ替わるだけとも考えられます。
※腹案としては［性別越境キャラの系譜と進化］［相関図消費と「好きの多様性」］［プリキュアが「ケアの倫理」で戦う意味］［性表現は何が問題か？］あたりを軸に構成したいです

また大阪大学のゲスト出講のほうも、昨年度と同等の枠組みにておこなうことになっています。
こちらは使用する教科書※に合わせて、お題は例年と同じですが、主担の先生の口ぶりではやっぱりアニメの話も期待されている!?
ともあれ入学まもない阪大生の皆様に性の多様性を前提とした学びの姿勢の大切さを伝えたいと思います。
※教科書は例年と同じく『改訂版 ジェンダー・スタディーズ ～女性学・男性学を学ぶ～』で佐倉執筆担当章は第７章（ https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2015-04-03_newGSosakauniv ）

　《シラバス情報》
［社会］『ジェンダーと社会』
　春学期：水曜１～２限
【［題目５］「性別」は「女と男」ではない ～多様な性の混沌を捕捉する 】

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なお、佐倉智美最新刊『性別解体新書　～身体、ジェンダー、好きの多様性』は、現時点いずこの講義にあっても最新バージョン授業のベースとなるのは必定です
（ https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/auth_RestrD-2021 ）。
公式に「教科書」としての指定があるわけではないですが、伊達と酔狂で買っておく予算をつけるのに損はないですヨ

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(2023/04/29)
というわけで阪大のゲスト出講は、今年度は他のゲストの先生とのスケジュール調整などの結果、４月最終週にとっととおこなわれました。
受講生の皆様は真摯に受け止めてくれていましたし、以後の授業回に備えての「さまざまなジェンダー問題を安易に［男女の対立］に回収しない心がけ」を伝えた手応えもなかなか心強かった感じです。

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(2024/01/25)
ということで甲南大学の後期授業もつつがなく済んで、期末レポートも出揃ってきています。受講生の皆さん、お疲れさまです。
今年度は従来の性の多様性にかんする直球のテーマ設定ではなく［ポピュラーカルチャー］を軸にした構成の授業を試行した形ですが、思いのほか受講生のリアクションは良く、結果的には性の多様性についての深い話題にも触れられたと思われます。
事前の予測のように「授業の組み立てにおける縦軸と横軸が入れ替わるだけ」だったというのも一面の真理でまちがいなかった印象です。とはいえ細部のディティールは異なってしまうので、学習効果の面では微妙なニュアンス差もなきにしもあらず。
いわば、受講生が社会化の過程で持たされてきた性別をめぐる固定観念、従来パターンの授業では、その外殻に大きな穴を開けることができていたのに対して、今般の組み立てだと、その内部にある中心核に直接攻撃が届く……といったイメージでしょうか。

　

　

　

要は、若い世代にも馴染みあるコンテンツから性別二元制についての考察や「好きの多様性」の展望がおこなえる、さらには旧来からフェミニズムが究めてきたテーマともクロスオーバーするということが、クリティカルヒットだったのかもしれません。
「…このような気付きに至ることにつながる描写が多々おこなわれているマンガ・アニメといったポピュラーカルチャー作品群について、ジェンダースタディーズの立場から適切に評価されていくことは、もっと留意されていってもよいだろう」ですね。

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北海道知床斜里で講演します

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北海道の世界遺産「知床」を擁する斜里郡斜里町。
その斜里町にて、このたびワタクシ佐倉智美の講演会が開催されることになりました。

「LGBT」がもうあたりまえの時代を生きる青少年
～誰もがありのままを尊重されるために

日時：2023年３月14日(火) 18：30～20：00
場所：斜里町公民館 ゆめホール知床 公民館ホール

　
※2019年の「母娘男旅」のときの知床・オシンコシンの滝
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主催は斜里町青少年健全育成町民総ぐるみ運動推進協議会（略称：斜里町青少健）。
なので参加者としては、主に青少健構成団体のＰＴＡなど教育関係団体の方々を想定はしているようですが、関心のある人はどなたでもＯＫですね。
入場無料で事前申し込みも不要とのことです。
みなさまゼヒお越しを
（インターネットでのライブ配信および期間限定アーカイブ配信もおこなわれるそうです）ノ

　
※地元公民館紙2023年３月号での告知

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(2023/03/21)
というわけで、予定どおり斜里町まで行って講演して帰ってきております。
当日は基本確認からちょっとディープなところまで、塩梅を工夫しつつお話しさせていただきました。
質疑応答タイムも盛り上がって、テーマへの関心の高さが伺えました。
当日お越しになった皆さん＆オンラインで視聴の方々、ありがとうございました。

　
　＊講演中ノ

　
　＊会場最寄駅ＪＲ知床斜里駅前のオジロワシのオブジェと地元のランドマーク斜里岳

　
　＊女満別空港までは関西空港からピーチでひとっ飛び

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ちなみに現地近隣在住の知人がレポートしてくれてたりもしますノ

→　(ΦωΦ)佐倉さんの講演会に行ってきたよ～(ΦωΦ)／犬猫総合サービス日刊「ねこのてかりたい」
　 http://neko-sogo-service.nekonote-karitai.raindrop.jp/?eid=1393

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高槻市主催の講座で講師を務めます

来たる2022年12月23日(金）午前10時～12時、
大阪府高槻市の人権・男女共同参画課主催の講座で講師を務めることになりました。
会場はＪＲ高槻駅すぐのクロスパル高槻。

ＬＧＢＴをあたりまえに
　～「多様な性」でみんながラクになる

「男らしさ・女らしさ」ってなに？
最近よく耳にする「ＬＧＢＴ」って？
　などの疑問をはじめ、日常生活の中で性別が関わる場面は多くありますが、ひとりひとり個性や価値観が違うように「性」も様々です。
多様な性について知ることで、今までの性別に対する固定観念を見直して、全ての人が自分らしくありのままで生きられる社会の大切さを一緒に考えてみませんか。
　講師 佐倉智美さん（NPO法人SEAN理事）

詳細は市公式webサイトにて
　→ https://www.city.takatsuki.osaka.jp/event/76910.html
　（↑参加申し込みフォームのリンクもこの中にあります↑）
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上述のとおり、いわゆるLGBTの基礎知識的な内容も織り交ぜつつ、性的少数者のイシューとジェンダー問題全体との連関なども視界に入れながら、男女二元的な性別概念への拘泥から脱却して「多様な性」という認識を共有することが全員の福祉につながるんだという方向でお話しさせていただく予定です。
皆さま、クリスマスも近い歳末の高槻へお越しのついでに、ぜひご参加ください。

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(2022/12/26)
というわけで、折からのクリスマス寒波で寒風吹き荒び気温は上がらない中、諸般の事情から参加を断念した方もおられたようなのですが、それでも少なくない皆さまに集まっていただき、じっくりと話を聞いてもらうことができました。
「多様な性」をめぐるあれこれについて、各々自分の関心に沿って腑に落としてもらえるものがあったようでなによりです。

　
　＊会場である高槻駅前「クロスパル高槻」

　
　＊クロスパル高槻４階、男女共同参画センター

　
　＊クロスパル高槻から俯瞰したＪＲ高槻駅。
　市を代表するＪＲ駅の真ん前にドドンと聳えているのが平和堂アルプラザなココは滋賀県!? …ネタも、多様性の話の導入に入れてみたりしましたノ

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草津の小学校にて講演2022

2022年11月中旬、
滋賀県草津市の小学校でのＰＴＡ主催講演会講師をワタクシ佐倉智美が務めてまいりました。

2022年度 草津第二小学校
第２回ハートアップサロン（人権教育研修会）
「LGBT」がもうあたりまえの時代の学校づくり
　～どの子のありのままも否定しないために

草津方面へはたびたび出講してお（るほかプライベートでもしばしば赴いてお）り、今般の市立草津第二小学校も2018年に一度同様の会で呼ばれている形です。
それだけ日頃から多様な性のテーマへの関心が高く、学習会なども積極的におこなわれているようだということもあり、今回は近年の「令和クォリティ」もしっかり意識して、多少の深いところまでリーチするよう話を組み立ててみました
（タイトルがこのところの鉄板というか、ほぼ「使いまわし」ではありますが、そのあたりの内容に合わせて考えると、どうしても今はこういうタイトルが最善となるわけなのです；）。

　
※以前に草津方面へ行ったときの琵琶湖ノ

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