SSブログ

◎執筆・講演のご依頼はお気軽にお問い合わせください◎
メール案内ページ
「LGBT」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論、「アニメとジェンダー」など、ご要望に合わせて対応いたします。
※これまでの実績などは当ブログ内にまとめてあります

執筆・共著雑誌寄稿など ブログトップ
前の6件 | 次の6件

『ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕』にて章間コラム担当 [執筆・共著雑誌寄稿など]

世界思想社から出版されているジェンダースタディーズ入門書のロングセラー『ジェンダーで学ぶ社会学』(1998)は、2006年に〔新版〕へと改訂されていますが、それがさらにこの2015年全訂新版〕へと全面リニューアルされました。

そして、ワタクシ佐倉智美は、この〔全訂新版〕中で、6つある章間コラムのうちのひとつを担当いたしました。

題して境界線の斜め上からジェンダーをみる

第2章と3章の間に1コめのコラムとして載録されています。


 BL151009GedScy_c1.jpg

◇◇

編著:伊藤公雄/牟田和恵

税別 1800円

ISBN978-4-7907-1668-6

『ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕』

男/女の二色刷から、個性の光る多色刷の社会へ――「育つ」から「シューカツする」、そして「ケアする」までの身近なできごとを、ジェンダーの視点から見なおし、「あたりまえ」をくつがえす好評ロングセラーを全面改訂。
(世界思想社 公式サイトより)
http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=1668


本編では、社会生活のさまざまな局面別に、そこにジェンダーがどのように関わってきているのかを、社会学的な観点から解説・考察されていて、親しみやすい身近な題材から効果的にジェンダースタディーズのエッセンスが学び取れるように構成されています。

 BL151009GedScy_d2.jpg

 BL151009GedScy_e3.jpg


また、残り5つの章間コラムも、興味深いテーマがそろっています。

 BL151009GedScy_f6.jpg


ジェンダー入門書のチョイスに迷ったときの選択肢として、やはりこの2015年に出版されたあの1冊双璧を成すものとして、大いにオススメです。


なお、この2015年バージョンである〔全訂新版〕は、2006年バージョン〔新版〕とは執筆陣も入れ替わり中身は大きく異なっています。
書籍としての趣旨はキチンと継承され、大枠では同じフォーマットで編集されてはいますが、教科書として指定されて購入するような場合などにおいては、両者はまったく別の本といえますので、じゅうぶんに注意してください。


 →『ジェンダーで学ぶ社会学』[amazon.co.jp]

 
※こちらがVer.2015〔全訂新版〕
ちょっとレインボーな表紙装丁が目印(^^)ノ


逆にそういう次第なので、2006年バージョン〔新版〕には、今般の2015年バージョン〔全訂新版〕にはない読み応えが別途あると言うこともできます。
興味と余裕がある方は、読み比べをしてみるのもオモシロイかも!?

 
※旧版となったVer.2006〔新版〕はこちら
(今後ページ統合等でリンク切れの可能性もあります)
表紙装丁は青空に白い雲


ちなみに章間コラムは各々見開き2ページのため、佐倉の「境界線の斜め上からジェンダーをみる」も、いちおうはまるまる1章あった「あの1冊よりもさらに字数の制約がタイトなところにギチギチ詰め込んでありますので、説明不足・具体例不足の感も多々するやもしれませんが、そのぶん最新鋭の内容が「5分で読める」凝縮された1編となっています。

 BL151009GedScy_h8.jpg


本書の表紙の帯には(公式サイトの記述にもある)【男/女の二色刷から、個性の光る多色刷の社会へ】という言葉が記されていますが、これは本書の第0章の本文をふまえたうえでのキャッチコピーとなっています。
ジェンダーフリー」というと男女の差をなくして均一にする――すなわち今はせっかく2色刷になっているのに1色しかないモノクロの世界にするのか!? と批判するバックラッシュもありましたが、これはむろん誤解・曲解に基づいた反発です。
2色には決して収まらないひとりひとりのありのままの多様な個性が相互に尊重され共生できる社会。そんな多色刷のカラフルな世界を、どうやってめざし実現するのか。それを探るのがジェンダー論を学ぶということに他ならないのです。


『改訂版 ジェンダー・スタディーズ』にて章担当 [執筆・共著雑誌寄稿など]

  
 BL150403_GSa1.JPG


共著が新たに1冊、出版されました。

『改訂版 ジェンダー・スタディーズ
 ~女性学・男性学を学ぶ~(大阪大学新世紀レクチャー)

編著:牟田和恵

 ISBN-10: 4872594975
 ISBN-13: 978-4872594973

大阪大学出版会より、2015年4月刊行です。

税別 2400円。

公式解説は…
「人気講義「現代の差別を考える(女性学・男性学)」の13人の講師陣による,ジェンダーにかかわる知・学びへと誘う入門書決定版.「ことば・アートとジェンダー」「家族と性をめぐる変動と挑戦」「ジェンダー視点で考える社会制度・福祉」「グローバル社会とジェンダー」といった多岐にわたる断面から,基礎的な知識のみならず,その背後にある考え方や歴史,思想を習得するとともに,より深い考察に至ることができるよう構成されている.」
 ……となっています。


  →『ジェンダースタディーズ』[amazon.co.jp]


そしてワタクシ佐倉智美は、このうちの第7章「『性別』は『女と男』ではない ――多様な性の混沌を捕捉する」の執筆を担当しました。

第7章「『性別』は『女と男』ではない ――多様な性の混沌を捕捉する」
 §1:「性別」って何だろう?
  「女である」こと、「男である」こと
  「女らしく」「男らしく」しないと変なのはなぜ?
  社会が採用する「お約束」
  「女性学・男性学」の便宜的アプローチ
 §2:「性別違和」と性的少数者
  トランスジェンダーと「性別違和」
  望まぬ性別での生活
  性別を変える困難
  社会制度がもたらす障壁
  恋愛・結婚そして老いる
 §3:問題は「社会で」起きている
  男女二分社会と「性別違和」
  「性別」のあたりまえ
  セクシュアルマイノリティを「社会モデル」でとらえる
  誰もが「ありのまま」を生きる当事者
 §4:多様な性の深淵を探る
  セクシュアルマイノリティのわかりやすい説明を確認する
  セクシュアルマイノリティをわかりやすく説明する陥穽
  人が好きになるのは自分の好みのタイプの相手
  心に性別があるわけではない
  身体の性的差異を「性別」にしているもの
  「性別違和」も社会に起きている公共の現象
  多様な性の混沌はわかりやすくない
 §コラム
  ミッキーマウスはミニーマウスと同一人物!?


なにぶんにも全13章のうちのひとつという位置づけなので字数にかなりシビアな制約があり、仔細な解説や具体的な事例などかなり削らざるを得なかった部分も多く、説明不足感が否めないところもあるやもしれませんが、そのぶん内容が濃縮された、コンパクトにまとまっていて一気に読み通せる最新理論となっているのではないでしょうか。


 BL150403_GSb2.JPG


他の章も、興味深いテーマが目白押しです。

全体的に、基礎的な事項を総花的に羅列したというよりは、それぞれの切り口において深いところまで掘り下げてある、味のある1冊となっています。
大学での教科書として使う「ジェンダー入門書」という位置づけですが、上級者にも読み応えがあるところが「決定版」たるゆえんでしょう。

読んで損はないオススメのタイトルです。


◇◇


あきた小児保健49号にも寄稿 [執筆・共著雑誌寄稿など]

前記事のとおり、第51回 秋田県小児保健会 総会特別講演会にて講師を務めるのにともない、当日に先立って発刊される『あきた小児保健』の49号に特別講演抄録として、講演予定内容の概要を寄稿します。


(2013/10/21)
予定どおり発刊され、寄稿した原稿も掲載されています。

 BL130717AkitaTX.JPG

 

なお『あきた小児保健』の50号には、当日の講演の全体像をまとめたものが掲載される予定です。

 ↓↓掲載されました(2014/11/25)↓↓

 BL130717AkitaVr50.JPG

こちらについては、当日の講演を「テープ起こし」したものとなっています。
なので冒頭の「つかみ」のひとつとして入れた「秋田県ネタ角館との因縁(!?)とか)」などもそのまま採録されちゃってます;

 


小児保健研究に講演録掲載 [執筆・共著雑誌寄稿など]

去る2012年9月29日(土)、第59回 日本小児保健協会 学術集会 が岡山で開かれ、このうちの【シンポジウム3】のシンポジストのひとりとして、ワタクシ佐倉智美が登壇したのは、当時お知らせしたとおりです。

この際の記録が、日本小児保健協会機関誌である『小児保健研究』に掲載されるということだったので、当日の報告内容を再構成して寄稿しました。

 『小児保健研究』Vol.72 No.2(2013.3)
「子どもにとってのGIDと社会のコンフリクト」佐倉智美


……ただ、会員でないとなかなかアクセスしづらいみたいです;

 


 BL130715OkayamaReport.jpg

※集会当日に配布されていた冊子↑に掲載されていた要旨とは別原稿で、よりブラッシュアップした内容にはしてありはしますが、主旨は同様と言えます。

 


丸善「社会学事典」の執筆に参加しました [執筆・共著雑誌寄稿など]

丸善 出版事業部による2010年6月刊行の「社会学事典」。
日本社会学会が社会学事典刊行委員会を立ち上げての総力編集で完成した、見開き2ページ中項目形式の事典で、社会学の古典から最新のテーマまでがバランスよく配置されたものに仕上がっています。

http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/shakaigaku_ziten/index.html


このうち第二部 第7章[ 差別とアイデンティティの社会学 ]の第5項【性同一性障害】のところの執筆を佐倉智美が担当しました。

 ↓
 ↓
そのせいで本の価値が5ポイントほど減点というウワサもありますが(!?)、少なくともソレ以外のページは、日本の社会学界を代表する錚錚たる顔ぶれが、その叡智を集めています。

個人で買うにはかなり勇気の要る≪税別 20000円≫ですが、それだけの価値はある内容と言えるでしょう。


  


「跡地発」に寄稿ふたたび [執筆・共著雑誌寄稿など]

(財)大阪市人権協会/大阪市立浅香人研文化センター 編集・発行の人権啓発誌『跡地発』の、2009年9月号(Vol.41)に寄稿しました。
連載コーナー“十人十色の人権問題”の#32として【 「男女」以外の物語はないの? 】。


   ↓↓↓一部抜粋するとこんなの↓↓↓

……最も閉口するのが、恋愛対象を勝手に推定されること。つまり、かつて男性だったのにわざわざ女性になったということは、恋愛対象は男性にちがいない! という短絡である。
残念ながら(?)私の恋愛対象は、仮に世間基準で単純化して「男か女か」で答えるなら(もちろんそのように単純化しない説明もまた重要なのだが、ここでは便宜上)、答えは「女」となる。
自分自身がどうありたいかと、恋愛対象としてどんな相手が好みのタイプなのかは、まったくの別問題として独立した事象。そう考えればハナシは簡単なのに、どうやら世間には、恋愛は「男女」間でおこなうもの、そして「男女」が出会えば恋愛が始まるものという、確固たる信念が流布しているようなのだ。
だからこそテレビドラマで新番組が始まるたびに、主人公らの恋の行方が注目され、そしてその繰り返しがまた、「男女」の恋愛こそが価値あるものでありスバラシイという通念を世間に再生産している。
アニメ映画『崖の上のポニョ』でも……

 

 ◎同センターにて開催の10月31日の講座の告知も、同じ誌面に掲載


ちなみに、同誌には2002年4月号(Vol.17)でも寄稿しています。
当時は連載コーナーの名前も“十人十色の部落問題”、
その#10として書いたのは【 男らしさと言う名の差別 】。

 


前の6件 | 次の6件 執筆・共著雑誌寄稿など ブログトップ
§ amazon.co.jp へのリンクウィジェット跡について §
佐倉智美の著作や記事中で言及・紹介したコンテンツ等にアクセス・購入される際の便宜として各所に配置しておりました[amazon.co.jp]へのリンクウィジェットが、仕様変更で機能停止して現在はウィジェットがあった跡の枠だけが表示される状態です。ご留意ください(一部については撤去・改修済み)。
なお代替となるリンクウィジェット集も新設しましたのでご活用ください。
→[「佐倉智美の著作一覧」佐倉ジェンダー研究所web令和本館 ]